■必殺技の演出を始め、グラフィックの美しさに衝撃!
そして本作をプレイして目を引くのは、必殺技を繰り出すときの演出です。キャラクターの目元のカットインが入り、アニメさながらの攻撃エフェクトが発動。必殺技を食らった敵が吹っ飛ぶときには、しっかりとナメック星の風景まで描かれており、とてもファミコンとは思えないクオリティの高さでした。
またイベント発生時も、ナメック星の神龍であるポルンガを召喚する場面、フリーザの変身シーンなど、原作漫画でおなじみの名シーンがファミコンのドット絵で見事に表現されています。中でも一番驚いたのは、ギニュー特戦隊がナメック星に到着した際にフリーザに披露した「スペシャルファイティングポーズ」のシーン。特戦隊のメンバーが一人ずつポーズを決めたあと、全員がポージングするグラフィックは、ドラゴンボールファンも納得の出来だと思います!
そんな製作サイドの「原作愛」が十分に感じられる作品ではありますが、このゲームが製作されたのは原作漫画のナメック星編が完結する前のこと。そのためフリーザ戦の最大の見せ場である「超サイヤ人・孫悟空」が使えなかったのはとても残念なところです。
ちなみに次回作『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』は、超サイヤ人の悟空とフリーザの戦いから始まりますが、個人的にはやはり『激神フリーザ!!』こそがファミコン最高の『ドラゴンボール』のゲームだと思っています。
(文・まさまさ)