名作の皮をかぶった鬼畜ゲー、ファミコン『ドルアーガの塔』にコテンパンにやられた夏の記憶の画像
ファミコン版『ドルアーガの塔』(編集部撮影)
全ての写真を見る

 1984年7月、ナムコがゲームセンターに放った『ドルアーガの塔』は、前代未聞の高難易度とメロディアスなBGMで多くのプレイヤーをとりこに……。しかも同作を作ったのは『ゼビウス』を大ヒットさせ、のちに「ゲームの神様」と称される遠藤雅伸氏。そんな『ドルアーガの塔』のファミコン版が発売されたのが1985年8月6日。ちょうど明日で発売から35年を迎えることになります。

 自分がゲームセンターで初めて見た『ドルアーガの塔』の印象は「とにかく音楽がカッコいい……」でした。プレイもしてみましたが、正直そのときは何をすればいいのかよく分からずに即ゲームオーバー。それでも他人がプレイするのを横目に見ながら、あのドルアーガのBGMや世界観に魅了されていったのです。

 そして憧れを抱いた『ドルアーガの塔』がファミコンで発売されることを知り、真っ先に考えたのが「(定価)4900円なら、49回以上遊べばゲーセンでやるより得!」というセコい考えでした。なにしろゲーセンでは手も足も出ない難しさに、何度も返り討ちにあっていたのですから……。

ファミコン版『ドルアーガの塔』タイトル画面
  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5