■ワルキューレの序盤の強敵は「毒」?

「時の鍵」によってマーベルランドに封印されていた悪の化身ゾウナが復活。解き放たれた魔物によって苦しめられる人々を救うため、神の子であるワルキューレがマーベルランドに降り立ち、ゾウナを封印する冒険に旅立つ――というのが本作の大まかなストーリー。

 ゲーム内容は、比較的オーソドックスなアクションRPGで、剣や魔法を使って魔物を倒し、経験値を得てレベルアップしていくというもの。ゲーム開始時にいきなり星座や血液型を選ぶことにビックリしますが、これが初期ステータスやレベルアップ時の成長傾向に影響するのは斬新でした。あ、それとワルキューレの装備の色も変えられますが、こちらは能力とはまったくの無関係です。

……とくに前置きもないままゲームが始まると、いきなりフィールドに立っているワルキューレ氏。しかも容赦なく敵が続々出現し、これを剣で斬ったり魔法を使って戦うアクションゲームが唐突にスタートします。このチュートリアルや説明も一切なしに世界にたった一人放り出される感じ……懇切ていねいにレクチャーしてくれる昨今のゲームとは大違いですが、これもファミコン時代の味と言えるのかもしれません。

 そんな序盤のワルキューレにとって魔物よりもやっかいなのが「毒状態」。特定の魔物から攻撃されたり、怪しげなサボテンに触れたりすると毒状態になり、ワルキューレの体がいかにもヤバそうな紫色に。こうなると一定時間ごとに体力が減少、宿屋に泊まるか解毒薬を使わないと回復できません。しかも最初の頃はワルキューレの体力が少ないうえに解毒薬の入手手段も乏しく、まさに命に関わる緊急事態。序盤の死因ナンバーワンが毒だったのは私だけでしょうか……。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5