■セコすぎる駆け引きも対戦の醍醐味!
対戦では、くにおくん率いる熱血高校のほかに、ライバルチームである花園高校、そして、イギリス、インド、中国、アメリカといった各国の代表チームから好きなチームが選択可能。出場選手には、それぞれパラメータと使える必殺シュートが設定されていて、これがチームの個性を演出します。
CPU戦を頑張った人は「インドチームは堅い」というイメージを持っている人も多いはず。久しぶりに遊んでみても、やっぱりインドの「むはまど」は堅かった……必殺シュートがヒットしても2メモリ程度しかHPを減らせないとは。
それと全然関係ないですが、アフリカチームの選手「んじょも」をしりとりの切り札的に使ってくる友人がいたこともふと思い出しました。
友だちとの対戦では、遊び始めたばかりの頃はお互いに必殺シュートを撃ち合うかたちになり、キャッチのタイミングが難しいシュートが猛威をふるうことに。しかし、次第に慣れてくると、どんな必殺シュートだろうが難なくキャッチできるようになるので、あえて必殺シュートにこだわらず、キャッチしてすぐカウンター気味に投げるなど、立ち回りの重要性が増していきます。
その結果、キャッチの応酬の中、どちらが先にミスするのかといった勝負に。中央のラインを超えるとボールを落としてしまうのですが、落とした“フリ”をして、すぐに拾って近づいてきた相手にぶつけるとか、そんなセコい駆け引きも仲間内では勝つための常とう手段でした。
ちなみに当時は知らなかったのですが、花園高校の「なりたか」は、ほかの選手にはない特徴があって、ダッシュ1歩目とダッシュなしのジャンプから必殺シュートが使えます。試しに使ってみたらこれがかなり強力で、ダッシュができない外野でもなりたかだけは必殺シュートが使えるのです。今対戦プレイをしたら、当時とはまた違った展開になるかもしれませんね。
子どもになじみ深いドッジボールをベースにしながらも、「くにおくんシリーズ」らしいハチャメチャな要素が加わった『熱血高校ドッジボール部』。最大4人まで同時に遊べる「クラブ活動」モードまで用意された、まさに「至れり尽くせり」な対戦ゲームでした。
個人的には、熱血高校のメンバーを操作して世界一を目指す1人用の「遠征試合」モードにもドハマリ。ただし「遠征試合」モードは熱血高校しか選べないのが残念なところで、1人用モードでもほかのチームを動かしてみたかったですね。
(ふたまん編集部)