■今でも人気のキャラが多数登場する傑作!

 第2位(10%)には『ドラゴンクエスト4 導かれし者たち』(エニックス/1990年発売)がランクイン。ドラクエ1から3までが「ロトシリーズ」、この4は「天空シリーズ」の第1弾と位置づけられている。これまでのシリーズと違って、オムニバス形式でストーリーが進行。各章ごとに異なるキャラクターを中心に物語が展開し、第5章で勇者である主人公のもとにみんなが集結するという流れになっていた。ちなみに勇者以外の“導かれし者たち”とは、ライアン、アリーナ、クリフト、ブライ、トルネコ、マーニャ、ミネアの7人。

 また、同作では「AI戦闘」が採用されており、「みんながんばれ」「ガンガンいこうぜ」「いのちだいじに」などの指示を出すと、仲間たちはオートで戦闘。しかし、お世辞にも賢いとは言えないAIだったので、ボス戦では効果のないザキを使う某神官に悩まされた人も多いはず……。

 そして第1位(24.5%)に輝いたのは、『ドラゴンクエスト3 そして伝説へ…』(エニックス/1988年発売)。ドラクエ1、2とつながる「勇者ロト」や、舞台となった「アレフガルド」の秘密が明かされることになる「ロトシリーズ」三部作のラストを飾った作品。同作からバッテリーバックアップ機能が搭載され、ゲーム再開時の「復活の呪文」に悩まされる心配がなくなったのも朗報だった。

 主人公以外の仲間は「ダーマの神殿」で転職させることができ、好みのパーティ編成が自由に行えるのも楽しい要素に。転職するとレベルは1に戻るものの、それまで覚えた呪文は転職後も使えたため、「回復呪文を極めた戦士」なども作成可能。これがゲーマーの心をつかみ、ゲームのやりこみを加速させたに違いない。

 この『ドラクエ3』は発売前から大きな話題となり、店舗には長蛇の列ができるほどの人気ぶり。発売直後はかなり入手困難で、別のファミコンカセットとの抱き合わせ販売で泣く泣く購入した人もいた。挙げ句、ソフトの恐喝や窃盗事件が発生するほどの社会問題になり、学校や仕事をサボってプレイに没頭する人も珍しくなかった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4