今からちょうど34年前の1986年6月13日、西洋ファンタジー風の世界観が特徴の横スクロールアクション『魔界村』(カプコン)のファミコン版が発売となりました。このゲームの難易度は、今なお語り継がれるほどの激ムズっぷり。正攻法で真のエンディング(2周クリア)までたどり着いた人は、相当ゲームの腕に自信のあるプレイヤーだけだったのではないでしょうか。
この『魔界村』は、1985年にアーケードゲームとしてリリース。そのときから難易度の高さには定評があったのですが、しっかりと作りこまれたゲーム性と美しいグラフィックで大人気に。各ステージに何か所かある“難所”の対策さえきっちり行えば先に進むことのできるゲームバランスも絶妙で、ゲームセンターでかなりハマってプレイした大好きなゲームです。
そんなアーケード版『魔界村』は間違いなく名作ゲームのひとつにカテゴリーされると思うのですが、その移植作となったファミコン版『魔界村』の評価は……かなり賛否の分かれるところです。
ファミコンというハード的な制約がある中、おどろおどろしいステージを頑張って再現している点は評価すべきポイントですが、その一方で主人公のアーサーや敵キャラクターの動きはどこかぎこちなく、それがアクションゲームとしての難易度をより高めていたような気がします。
また、アーケード版では必須テクニックだった、攻撃を発射した直後に前レバーを入力することで即つぎの攻撃を発射する、いわゆる“連射攻撃”がファミコン版では使用不可能に。そのせいかファミコン版を初めてプレイしたときは、あまりの操作感覚の違いにとまどったことが忘れられません。