■美少女に描かれた「ねこ娘」が大人気!

 第6期アニメの大きな特長のひとつに、キャラクターデザインの変化がある。鬼太郎は頭身がやや上がり、スラッとしたスタイルに。もっとも劇的な変化を遂げたのはねこ娘で、ヒールをはいたモデル体型の美少女として描かれ、多くのファンを驚かせると同時に魅了。視聴者の年齢層を広げる一因となったのは間違いないだろう。

 こうしたビジュアル面の変化に合わせるように、ストーリーも大人でも楽しめる内容にシフト。妖怪同士の対決が描かれるかたわらで、「SNS依存」や「移民問題」といった現代の時事的な話題も積極的に採用。「外国人労働者チンさん」というエピソードでは、ブラック企業で過酷な労働をしいられる外国人労働者と妖怪の悲哀が描かれ、SNS上でも大きな反響を呼んだ。

『鬼太郎』の作者である水木しげる氏は、もともと自身の作品で時事問題を取り上げることに定評があり、6期アニメはそんな水木氏の作風をうまく取り入れたことも評価が高かった要因なのかもしれない。

 もし今後アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』の第7期シリーズがあるとしたら、どのような作品が生まれるのか今からとても楽しみだ。

(ふたまん編集部)

(C)水木プロ・フジテレビ・東映アニメーション

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