■最大の難所! 鬼畜アクションステージに涙

 そして黄金聖闘士との直接対決の前には、横スクロールタイプの「アクションゲーム」のパートがあります。ここには大量のザコ敵が出てきて、倒すと各キャラクターの能力を伸ばすのに必要な「SEVEN SENSES(セブンセンシズ)」を獲得。しかし、体力回復にもセブンセンシズを消費するので、ザコ敵だけで稼ぐのは一苦労です。

 このセブンセンシズは、黄金聖闘士との戦いの展開次第でも入手できるので、アクションゲームのパートは無理せず消耗を抑え、原作通りの組み合わせで黄金聖闘士とのバトルに臨み、セブンセンシズを入手するというのが定番の攻略法でした。

 ……といっても、このアクションゲームパートがとんでもないクセモノで、一部のステージはめちゃくちゃ難易度が高い! とりわけ、ゲーム開始から数十分で到達できる序盤の双児宮・ジェミニ戦の難しさは思い出すだけでゾッとするレベル。バトル開始早々に「アナザーディメンション」で異次元に飛ばされるのですが、この異次元ステージが激ムズでした。小さな足場から落ちようものならステージの最初からやり直しで、異次元から抜け出せないまま、そっとファミコンの電源をオフにした人も多いのでは……?

 ちなみに今回の記事執筆の際、久々にプレイしてみたのですが、やはりこの異次元ステージの難易度は、本当に“異次元”。ジャンプの軌道が独特なうえに、空中での制御が思うようにいかず、何度やっても穴に落ちてしまいます……。

 そんなアクションステージの鬼のような難易度や、原作ファン以外は置いてけぼりのバトルなどの問題点はありますが、原作漫画の再現度の高いゲーム性は『聖闘士星矢』ファンとしては納得の出来。

 原作にあったアルデバランの聖衣の角が折れるシーンを始め、黄金聖闘士とのバトル演出が凝っていて、ファンならニヤリとできるシーンにあふれています。個人的には「北欧アスガルド編」が大好きだったので、このシステムのまま、さらなる続編も遊んでみたかったですね!

 それにしてもこのゲームを遊んでいると、自分と同じ星座の黄金聖闘士を応援していたことも思い出しますね。とある星座の人は『星矢』のおかげで肩身の狭い思いをしたとかしないとか……。

(ふたまん編集部)

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