特撮芸人・しいはしジャスタウェイ「野外劇場」ヒーローショーの過酷な思い出の画像
1997年の「後楽園ゆうえんち野外劇場」の様子。ステージ最上段真ん中の少年が著者
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 どうも、特撮芸人のしいはしジャスタウェイです。今回書きたいのは、ヒーローショーの元祖『後楽園ゆうえんち野外劇場』の思い出についてです。

 現在、ショーが行われている東京ドームシティ「シアターGロッソ」の前身にあたる「野外劇場」。実は僕は芸人になる前に、ジャパンアクションクラブ(JAC/現・ジャパンアクションエンタープライズ)に入っていたことがあるのですが、その頃にファンとして野外劇場に通っていただけでなく、野外劇場で行われるショーに出演していたことがあります。

 しいはしがこの野外劇場に入れられたのは、まだ中学3年生。JACの養成所に通ってる途中だったと思います。そこで頂いたお仕事は、“素面(すめん)”で演じる『電磁戦隊メガレンジャー』メガブルーの変身前の姿と兵隊の役でした。憧れの野外劇場に出られて、しかもいきなり役を演じられることにむちゃくちゃ舞い上がっていたんですが、しかしそんな気持ちは現場に行ったとたん、一瞬で木っ端みじんに砕かれます。

 リハーサル当日、アクション監督の指示のもと着々と手がつけられていきます。そもそもマスクすらかぶったこともない、現場にも行ったことがない素人がここに居てもいいのか、という不思議な気持ちで時間が過ぎてゆきました。休憩時間、先輩に「“面”被ったことあるのか?」と聞かれ、僕は「無いです!」と元気よく答えたんですが、先輩の顔が明らかに曇ったのを今でも覚えてます(笑)。それから、面を被せてもらい、「そこの段差を飛んでみろ」と言われ、さっそくチャレンジしてみたんですが、その瞬間「あ、俺はやっていけないかも」とすぐ感じました。

 まず、見えない。自分の思った通りの動きが制限されて出来ない。そして先輩がとにかく怖い(笑)。出来ない動きを指示されても「出来ません」とは口が裂けても言えない。何としてでもやる状況。それプラス、下っ端で雑用や他の過酷な作業をこなしながらの現場。当時まだまだ子どもだった自分には正直つらかった。憧れの舞台に上がれるという、楽しみだった感情が一瞬にして砕け散りました。

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