■「野外劇場」に出演した、しいはしジャスタウェイ

 僕が通っていた時期の「野外劇場」は、現在のレジェンドアクターのみなさんが若手時代で勢いバリッバリで出演していました。スーツアクターさんがオリジナルキャラとして顔出しで登場するシーンもあり、顔出しの敵幹部を、テレビとは別の方が同じ衣装を着て演じるというのもありました。「別人じゃん!」というよりは、そこは暗黙の了解でそういう設定として楽しみつつ、スーツアクターさんの顔出し、役者としての部分を楽しむことができる貴重な時間でした。

 ただみなさん、敵キャラやオリジナルキャラではなく、戦隊ヒーローの変身前の姿をまったくの別人が演じていたことがあるのはご存知ですか? そんな馬鹿な! って思ったそこのあなた。それがあったんです。

 それは「電磁戦隊メガレンジャー」のショーで、メガレンジャーに変身する高校生5人が博士に変身ブレスレットを受け取るシーンで、テレビとはまったく別人の5人の高校生が登場しました。コレが嘘ではない。なぜなら、その高校生の1人が、僕だったからです(笑)。

 僕は芸人になる前に、ジャパンアクションクラブ(現ジャパンアクションエンタープライズ)に入っていたことがあるのですが、最初に決まったお仕事がブルーの変身前の高校生役でした。ちなみにテレビのメガブルーの変身後は、あの高岩成二さんがスーツアクターを担当しましたから、間接的に僕の変身後の姿は高岩さんです(笑)。

 しかしこの役がつらかった。僕が演じたのは、博士が敵に囲まれるピンチのときに「待てー!」と声だけが聞こえて、その瞬間ステージ上段に登場する高校生の役でした。当然、会場からは期待の声が上がります。上段は客席から8メールくらいあるので、パッと見は区別がつきにくいんです。そして数秒後にお客さんが「偽もの」ということに気づき「あ~」って落胆するんです(笑)。その後は、ブレスレットを受け取り、敵の攻撃で散ってしまい、もう死んだかと思ったところで変身後のメガレンジャーが登場するという流れ。そのときの僕はというと、戦闘員にチェンジしてメガレンジャーと戦っていました。

 その思い出話でもと思いましたが、そろそろ文字数が……。次回、野外劇場での思い出と、しいはしが野外劇場を観てすごい!と思ったシーンベスト3をお送り致します!お楽しみに!

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