■5人の個性的な敵キャラクターと対戦

 ゲームの流れとしては、ステージごとに登場する敵キャラと一対一で対戦し、自分のHPがなくなる前に相手を倒せば次のステージに進めるというシンプルなもの。スコアを競うゲームではありますが、登場する5人の敵をすべて倒すことがひとまずの目標でした。

プレイヤーが操作するのは主人公のLEE

 ステージ1で出てくるのは、棒使いのWANG。棒を持っているため、プレイヤーが操作する主人公のLEEよりもリーチの長い相手です。WANGの持っている棒が一方的に当たる距離だと不利なので、近づいて間合いに入って攻撃することが重要でした。最初に登場する敵にしては、案外手ごわかった印象があります。

 ステージ2は太っちょのTAOが相手。遠くに離れると火を噴いて飛ばしてきます。この火は上段・中段・下段の3種類の軌道があって、上段ならハイキック、中段はパンチ、下段は足払いなどで打ち消すことが可能でした。TAOはこちらから接近すると距離をとろうとする動きを見せるので、そこを攻撃すると効果的にダメージを与えられることからWANGより倒しやすい相手でしたね。

 ステージ3は鎖を振り回すCHENが登場します。鎖は速度が速いうえに戻るときにも当たり判定があるので、かなり強力。しかし、ある程度近づくと鎖を使わずにパンチやキックを繰り出してくるので、鎖を出させずCHENのキックも当たらない距離感をつかむと、そこで足払いを出すだけで勝てたりしました。

 CHENを倒すとボーナスステージに突入。画面の左右から飛んでくるナイフや扇子をパンチとキックを駆使して叩き落していく内容です。最初のうちは余裕があるのですが、突然スピードが速くなったりして、思わずボタンを押し間違えてしまうことも……。ただ、失敗しても残機は減らないのでご安心を。

 ステージ4で登場するのは、紅一点のLANG。チャイナ衣装にお団子ヘアが特徴で、このときすでに中国拳法を使う女子キャラとしてのイメージが出来上がっていた印象です。素早い動きで、遠くから手裏剣を投げてきますが、近づいてパンチを繰り返すだけでも良い勝負ができるので、それほど強くはなかった印象です。負けて倒れた姿もカワイイので、一見の価値ありですよ。

このLANGで中国拳法女子のイメージは確立されていた!?

 最後のステージ5では、ベガの「サイコクラッシャー」ばりに宙を飛んでくる巨漢のMUが対戦相手です。打撃技のリーチが長く、まともに地上戦をしようとすると強敵ですが、ジャンプキックで飛び込んで、距離を離そうと移動したところを攻撃するのが効果的でしたね。

 この5人の対戦相手を倒すと、ステージ中央のドラをLEEがジャンプキックで鳴らして、一周目が終了。そのまま背景の色だけが変わって、2周目がスタートします。登場する対戦相手は1周目と同じで、以降はハイスコアを狙うか、何周クリアするかが目標となり、どれだけプレイヤーの集中力が持続するかの戦いになってきます。

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