「チキチキマシン」「サイバーフォーミュラ」を彷彿、新アニメ『天晴爛漫』のハチャメチャな大陸横断レースに心躍る!の画像
画像はアニメ『天晴爛漫!』の公式サイトより
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『花咲くいろは』(2011年)、『SHIROBAKO』(2014年)、『サクラクエスト』(2017年)に代表される「お仕事シリーズ」や、麻枝准原作の『Angel Beats!』(2010年)や『Charlotte』(2015年)など、多くのオリジナル作品を世に送り出してきたアニメ制作会社P.A.WORKSが放つ完全オリジナルアニメ『天晴爛漫!(あっぱれんらんまん)』。

 本作の舞台となるのは19世紀末のアメリカ。

 ひょんなことから海で遭難した2人の日本人――天才エンジニア「空乃天晴(そらのあっぱれ)」(声・花江夏樹)と、気弱な侍「一色小雨(いっしきこさめ)」(声・山下誠一郎)は、通りがかった蒸気船に救われアメリカへと渡る。無一文の2人が日本に帰るために選んだ手段は、大陸横断レースに参加して優勝すること。このレースに参加するのは、いずれも奇想天外なマシンを操る曲者ぞろい。自動車先進国出身の猛者たちを相手に、天晴お手製の巨大蒸気マシンが荒野を疾走する、という物語だ。

■トンデモマシンによるド派手なカーアクション!

 第1話の冒頭、余計な説明はすっ飛ばしていきなり大陸横断レースのシーンが描かれるが、蒸気を吹き上げる巨大三輪車が、前近代的なアメリカの街中を爆走する様は実に見応えがあった。そしてレースものといっても登場するのはごく普通の自動車ではない。

 まず主人公2人が乗るマシン「天晴号」からして、前1輪型の3輪車という奇抜なデザインで、しかも木造船の船首を流用したと思しき三角形の車体後部には、巨大な蒸気エンジンが搭載されている。

 もちろんエキセントリックさにかけては、ライバルたちのマシンも負けてはいない。大手自動車メーカーの御曹司や自動車会社に雇われたアウトローなどが、それぞれスペシャルチューンされたマシンでレースに出場。

 優美な曲線のデザインと純白のカラーリングが目を引く「AL9」、全体を装甲板で覆った武骨一辺倒な「G1」、トゲのついたブルドーザーのような「バット号」などなど、個性豊かなマシンが並ぶ様を見ていると、往年の名作アニメ『マッハGoGoGo』(1967年)や『チキチキマシン猛レース』(1968年)、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』(1991年)などをほうふつさせる。

『天晴爛漫』の制作に携わるP.A.WORKSは、近年『クロムクロ』(2016年)や『Fairy gone フェアリーゴーン』(2019年)などでメカアクションの経験を重ねてきただけに、本作でもトンデモマシンたちによる爽快かつダイナミックなバトルレースを期待せずにはいられない。

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