■永田「マンガに描いてあることがすべてです」
福満 ファン層を考えて、自分からそっちに寄せていっちゃうことはないんですか? 自分は今アクティブな状態なのに、ファンはそういう自分を求めてないな、とか。
永田 あまりポジティブなことを描くと反応が悪いな、とは思います。でも、描くのは全部あるがままですね。「あのあとレズ風俗には行きましたか?」とよく聞かれるんですけど、行けば描くので。マンガに描いてあることがすべてです。
福満 僕は、いいものを買ったことも隠してましたもん。うちのテレビ台はデッキが3台入るスペースがあるんです。でも「3つも置けるとバレたらネットで叩かれる!」と思って。だから、2つしか置けないように見せていました。でも、最近ツイッターを始めて、その辺も隠さなくなりましたね。うちは壁紙もかわいくて、写真に写り込むと幸せ感が出ちゃうんですよ。でも、もう出してやろう、と。だって普通に考えたら、こんなに妻と仲が良くて、子どももふたりいて、壁紙もきれいなわけですよ? もうガンガン出していきますよ。今までずっと我慢してきたけど、「くらえーー!!!」って。そうしたら、これまで意地悪ばっかり言ってた5ちゃんねるがどんどん静かになっていったんです。スカッとしましたね!
──その心境の変化は何なんですか?
福満 僕はもう終わった存在ですから。守ったり遠慮したりする必要もないなと思いまして。もう、一発芸人みたいな扱われ方ですよ。
永田 分かります。私も一発屋って言われるんで……。
福満 いちかばちかでストーリーマンガを依頼してくる編集者もいますが、やっぱり求められるのは『僕の小規模な失敗』路線。それで何連敗かすると、それすら依頼がなくなってくるんですよ。チャンスは何度もあったと思うんですよね……。今さら遅いですけど。
──福満さんが、今になって突然ツイッターを始めたのはなぜですか?
福満 前からよく5ちゃんねるで、「ツイッターをやったほうがいい」って言われていたんですよ。でも、言われたタイミングで始めると、あたかも僕が5ちゃんねるを参考にして始めたみたいじゃないですか。ここしばらくはそういう書き込みがなかったので、「今だ!」と思って。僕がやるとトラブルが起きるので、妻にやってもらってます。