■高校生の頃に見た「最強の世界」

――昨年6月公開の映画『ペット2』以来、2度目の声優挑戦となります。声優の経験が、他の作品での仕事に影響を与えたことはありますか?

 一気にテンションを上げる演技がうまくなったと思います。先日、ある作品で浅草みたいに「げッ!?」って声をあげるセリフがあったんですが、監督に「もう少し上げめで言ってください」って指示されて、すぐ対応できたんですよ(笑)。それって毎週『映像研』で、自分が思うより大きく演じる「足し算」の演技をさせていただいているからだと思うんです。浅草を通して、テンションの振り幅に対しての動きがだいぶ良くなったと感じてますね。

――『映像研には手を出すな!』では浅草たちの奮闘を通して、ものづくりの楽しさが描かれているように感じます。9歳から子役として芸能活動をされていますが、女優生活の中でものづくりへの変化はありましたか?

 それこそ浅草みどりを演じて思い出したことなんですが、高校生の頃に女優に対しての考え方が大きく変わったことがあるんです。子役から芸能界にいると、高校の進路選択のときに「いよいよどうしよう」ってなるんです。このまま女優を続けるか、それともやめるか、という選択を迫られるんですが、18歳のときに出演させていただいた映画『悪の教典』を地元の映画館で見たときに「何か壮大なものを見た」って感じて、女優に対しての思いが変わりました。

 それまではいわゆるシネコンで公開されるような作品には出演させていただいたことがなかったんですが、『悪の教典』をいつも通っている地元の千葉の映画館のいつもの席で見て、エンドロールに私の名前が流れてきたときに「これしかないな」「やめたくないな」って強く感じました。浅草たちが第1話で「最強の世界」を見たときに感じたようなワクワクがあって、逆にこの仕事を追求していきたい、もっと先を見てみたいって、意識するようになりました。

――昨年は映画にドラマにと大活躍の1年でした。2020年の抱負はありますか?

 なんだろう~(笑)。『映像研』もそうですが、おかげさまで今年は自分ではやったことのない初挑戦の仕事がいくつか控えてるんです。新しいことをするのがすごく好きなので、今まで見たことのなかった世界や、知らなかった新しい自分を発見する、ということをもっともっとやっていきたいですね。実際にその仕事をいただいたときに、冷静に立ち向かえるようなカッコいい大人に近づいていきたいなって。今年で26歳になるので、しっかりしたいなって思います(笑)

(C)2020大童澄瞳・小学館/「映像研」製作委員会

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