■華がある“紀香サザエ”vsシリアス&コミカルな“天海サザエ”!?

 舞台『サザエさん』を観劇したアニメ関係者は話す。

「紀香さんはバストが大きく、本番中もユサユサと揺れて思わず目がいってしまいました。また、スタイルも抜群で、サザエさんとは思えない圧倒的な華がある。原作は昭和の庶民の家庭を描いていますが、紀香さんには“庶民感”がなく、ゴージャスな感じでした(笑)。また、他の出演者はアニメのキャラクターに話し方を寄せていて、たとえばタラちゃん役の大平峻也さん(25)は、“ですぅ”といった口調だったりするんですが、紀香さんは、特にサザエさんっぽい話し方というわけではなかったような……。ただ、劇中で紀香さんがアニメ『サザエさん』のかつてのエンディングテーマを歌うのですが、それがめちゃくちゃ上手い。

 舞台では10年後の世界を演じるということで、サザエさんは30代半ばということになります。紀香さんの実年齢は48ですが、見た目が若いので、10年後のサザエさんを演じても違和感はまったくありませんでした。舞台のサザエさんとタラちゃんの距離感もアニメのままで、紀香さんもサザエさんを元気いっぱいに演じています。アニメの世界観も表現されていて面白かったのですが、やっぱり紀香さんのサザエさんには、異様に華がありましたね(笑)」

 一方、11月放送予定のドラマ『サザエさん』で、天海の演技に期待するポイントについて、前出のアニメ関係者はこう続ける。

「ドラマ版のサザエさんは、舞台版からさらに10年後、アニメの世界から20年後です。ドラマの内容は、一同に会することが少なくなった家族のすれ違いや、カツオ、ワカメ、タラちゃんが大人になり、将来への不安を抱えているという、現代的な設定です。カツオは子どもの頃の夢が破れて今を必死に生きている、タラちゃんは就職活動中で、面接で玉砕する日々を送っているといいます。

 天海さんは『女王の教室』(日本テレビ系)や『緊急取調室』(テレビ朝日系)などで見せるシリアスな演技ももちろん、『偽装の夫婦』(日本テレビ系)や映画『ザ・マジックアワー』といったコメディも得意としています。

 ドラマ『サザエさん』の設定を見ると、シリアスと笑いが織り交ぜられている可能性が高い。そういった点では天海さんの良さが存分に見られそうです。また、宝塚の元男役トップスターが、新しいサザエさんを見せてくれるかも。天海さんは、今回のドラマの撮影にあたって、アニメでサザエさんの声優を担当してる加藤みどりさん(79)にも直接会って、お話を聞いたといいます。役作りにも相当力を入れているようですから、ドラマの放送が楽しみですね」

 藤原と天海のおかげで、舞台とドラマでも新たな『サザエさん』の世界が楽しむことができそうだ。

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