今年で25周年を迎えた恋愛シミュレーションゲーム『ときめきメモリアル』出演声優による対談が、8月15日にゲーム情報サイト「ファミ通.com」に掲載。メインヒロインから“伝説”級の名言が飛び出したことで、「懐かしすぎて涙が出そう」と大興奮するファンが続出した。
1994年にPCエンジンSUPER CD-ROM2向けソフトとして発売された『ときメモ』は、その後プレイステーション版などで人気が火がつき、シリーズ化もされた大ヒット作品。3年間の高校生活を通してヒロインたちと仲を深めていき、最終的に告白を成功させることを目指すというのが基本的なシステムだ。
インタビューには第1作のメインヒロインである藤崎詩織役を演じた金月真美と、朝日奈夕子役の鉄炮塚葉子が登場。同作の思い出を振り返り、キャスティングの経緯や収録で苦労したエピソードなどに触れていった。
また対談では2人が「印象に残っているシーンやセリフ」を告白。金月は「エンディングの告白のシーンのセリフは、いろいろな場面でリクエストされることが多くて、いまでも覚えています」と話しながら。藤崎詩織の好きなセリフについて、「“あなたと幼なじみだっていうだけでも嫌なのに”と、“いっしょに帰って噂とかされると恥ずかしいから”っていうのが好きです」と明かした。
正確には「一緒に帰って、友達に噂とかされると、恥ずかしいし…」というこのセリフは、『ときメモ』シリーズで最も有名なセリフのひとつ。藤崎詩織と仲が良くない状態で下校を誘うと、この辛辣なセリフが真顔で返ってくる。また「あなたと幼なじみだっていうだけでも嫌なのに」はセガサターン版限定のセリフで、好感度が低い状態で告白した場合に発生してしまう。
金月の発言はネット上で大きな話題を呼び、「藤崎詩織のセリフ懐かしいなあ。もう25年になるのか」「金月さん、よりによってそのセリフが好きなのかよ!」「25年も経ってからこんなインタビュー記事が読めるなんて……。長生きはするもんだな」「藤崎の塩対応が久々に蘇ってきた」といった声が上がった。
「藤崎詩織は主人公の幼なじみという設定ですが、他のヒロインよりも攻略難易度が高いことで有名でした。一部では“ラスボス”という異名も。清楚な正統派の美少女ですが、好感度が低いときには辛辣な暴言まで繰り出す強烈なキャラクターで、当時のユーザーを困惑させましたね」(ゲーム誌ライター)
また鉄炮塚は、活発キャラだった朝日奈の印象深いセリフについて、「“電車がモロ混みで遅刻しちゃった”とか。電車が混んでも遅刻はしないでしょって自分でツッコミながら演じていた」と明かした。多くの人を魅了したヒロインたちの言動は、時代を超えて語り継がれていきそうだ。