真の努力の天才…!? 『NARUTO』ヒロイン・春野サクラが歩んだ「涙ぐましい成長譚」の画像
NARUTO-ナルト-疾風伝 ナルトの背中~仲間の軌跡~4 [DVD] (C) 岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

 世界的な人気を誇る、岸本斉史氏による名作『NARUTO -ナルト-』(集英社)。数々の忍の中でも、ヒロインである春野サクラはその成長を多くの読者も見守ってきたキャラクターといえるだろう。

 当初、彼女は忍としての才能や覚悟も今ひとつで、仲間たちの背中を追いかけるばかりだった。しかし、やがて自分にしかない武器を見出して、主人公・うずまきナルトたちを支える頼もしい存在となっていく。

 そこで本記事では、涙ぐましい努力を積み重ねて、一流の忍にまで上り詰めたサクラの軌跡を振り返ってみたい。

 

※本記事には作品の内容を含みます。 

■平凡な女の子が忍になるまで

 初期のサクラは、憧れの同期・うちはサスケに恋する、ごく平凡な女の子という印象が強い。サスケの一挙手一投足にはしゃぎ、おしゃればかり気にしている姿は、忍としての自覚があるようにはとても見えなかった。

 ただ、そんな振る舞いの背景には、サクラが忍とは無縁の“一般家庭”に育ったことも少なからず影響しているだろう。忍の家系に生まれ、特別な能力を持つ同期が多い中、彼女はあらゆる意味でスタート地点が違っていたといっても過言ではない。

 しかしサクラには、他の者にはない大きな取り柄もあった。

 第七班でナルト、サスケとともに、はたけカカシから指導を受けるようになると、チャクラコントロールの精度で2人を上回る素質を持つことが判明。当時はまだ落ちこぼれ枠だったナルトはともかく、エリート一族出身のサスケに勝るのは相当なことだ。

 また中忍選抜試験では、カンニングを前提とした超難問筆記テストを自力ですらすらと解くなど、非常に優れた頭脳を披露。その賢さを活かした「分析力」については、負けず嫌いのサスケですら素直に認めたほどだった。

 そうした才能を開花させる大きなきっかけとなったのが、「伝説の三忍」の1人で、医療忍術のスペシャリストである綱手との出会いだ。サスケが里を抜ける事件が起こり、ナルトに泣きつくしかできない弱い自分を変えたいと願ったサクラは、綱手に弟子入りを志願。ここから彼女の忍としての人生が大きく変わっていく。

■サソリとの戦いで見せた強さ

 その後、犯罪組織「暁」との戦いが始まった第2部で、サクラは心身ともに大きく成長した姿を見せる。忍として戦う覚悟を固め、師である綱手から継承した医療忍術と体術を武器に、かつてとは見違えるような強さを発揮するようになった。その実力がはっきりと示されたのが、我愛羅奪還編で描かれた天才傀儡使い・赤砂のサソリとの戦いだった。

 毒の知識に長けたベテラン・チヨですら解明できなかったサソリの毒の解毒薬を、サクラはあっという間に作り上げて仲間を救う。続くサソリとの戦闘では、これまでの彼女とは別人のような戦いぶりを見せつけた。

 自慢の剛腕でサソリの傀儡「ヒルコ」を潰し、三代目風影の傀儡に対しては、毒に冒されたフリで誘い出して撃破するなど、知略も光る。さらにサソリとの直接対決では、腹部に刀を刺される重傷を負いながら、自ら治療して戦闘を続行。見事にサソリを足止めし、チヨと連携して撃破に成功した。

 この泥臭い一戦は、血のにじむような修練を積んで、彼女が才能を開花させたことを物語っている。医療忍者でありながら、自身の拳を武器にして戦える。その立ち位置は、彼女の努力があってこそ手に入れられたものだ。

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