■死柄木との戦いで絶大な効果を発揮した「相澤消太」のサポート能力
雄英高校1年A組の担任を務め、プロヒーロー「イレイザー・ヘッド」としても活動する実力者・相澤消太の「抹消」も、非常に便利で強力だ。その個性は、目で見た相手の個性を一時的に使えなくする能力で、対象を視界に捉えている間はその能力を封じられる。
一度発動すれば、相手が視界から外れても効果は続くが、相澤が瞬きをすると解除されてしまう。しかし、相手を一時的に弱体化させる力は、アドバンテージがあまりにも大きい。
その実力が示されたのが、ヴィラン連合による雄英高校のUSJ襲撃事件だ。相澤は多数の敵を相手に「抹消」を駆使して立ち回り、リーダーである死柄木とも交戦した。
これ以降の戦いで相澤は、触れたものを崩壊させる死柄木の危険な個性「崩壊」を封じる重要な役割を担っていく。超常解放戦線との全面抗争では、死柄木の個性を「抹消」で封じ、トップヒーローであるエンデヴァーらの戦いをサポートした。
この戦いで右目と右脚を失った相澤は、残念ながら戦線を離脱してしまう。しかし、その後の最終決戦では、雄英高校ヒーロー科1年B組の生徒・物間寧人に自身の個性をコピーさせ、死柄木の能力を封じる作戦に貢献した。
相澤の個性そのものに攻撃力はないものの、作中最上位クラスの敵の能力すら封じられる便利なサポート能力だ。彼の冷静な判断力と豊富な経験も踏まえると、戦局を左右する極めて重要な能力といえるだろう。
■分解から修復、融合まで万能すぎる個性を持つオーバーホール
死穢八斎會(しえはっさいかい)の若頭として、裏社会に君臨する治崎廻ことオーバーホール。組織を再興しようと企んでいた彼の個性は、手で触れた対象を分解・再構築できる能力だ。
物質だけでなく生物にも効果があるうえ、単純に対象を破壊するだけではない。地面を鋭い突起に変えて攻撃したり、自身の負傷を瞬時に修復したりと、攻守両面で活用できる。
さらに自分と他者を融合させて肉体を変貌させることも可能で、融合相手の個性まで使用できるようになるのだ。ただし、発動には対象に手で触れる必要があるため、距離を取られたり手を封じられたりすると能力を発揮しにくいという難点がある。
それでも分解から修復、融合までできる能力は万能であり、自らの能力を柔軟に使ってプロヒーローのサー・ナイトアイらを追い詰めている。最後の戦いでは死穢八斎會の部下である活瓶力也を分解して自身に融合させ、圧倒的な力でヒーローたちに襲いかかった。
最終的にオーバーホールは、壊理の「巻き戻し」による助けを得て、ワン・フォー・オールの力を100%まで引き出したデクに敗れる。しかし、作中でボスとしての存在感と強さを読者に印象付けたのは間違いないだろう。
触れるだけで破壊と再生を自在に操るオーバーホールの個性は、まさに万能と呼ぶにふさわしい。使い方も幅広く、複数のヒーローを一度に相手にしながら強さを発揮した彼の個性は、主人公たちにも負けないくらい優秀な能力といえそうだ。
それぞれ能力の性質は異なるものの、使い方次第で圧倒的な戦力となり、強敵との戦いでも大きな存在感を放った3人。単純な破壊力だけでは測れない個性の奥深さも、『僕のヒーローアカデミア』の魅力のひとつである。
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