2026年10月3日に発売されたガンダムの一番くじ「機動戦士ガンダム UNIVERSAL CENTURY SAGA2」では、「B賞 ヘリテージBOX[機動戦士ガンダム]」に封入された「謎の石」が、ファンの間で大きな反響を呼んだ。
このように、発売されるたびにネット上で話題になりがちなガンダムの「一番くじ」だが、実際その商品ラインナップはどのように作られているのだろうか。
そこで今回は、株式会社BANDAI SPIRITSのガンダムの一番くじの企画担当者であるO氏に、商品が決まるまでの流れや、ユニークなアイテムを盛り込む理由、今後挑戦したい企画など、一番くじの商品開発にまつわる興味深い話をたくさん伺ってみた。
■「一番くじ」商品ラインナップが決定するまでの流れについて
――一番くじでは、「くじのコンセプト」と「商品の内容」のどちらが先に決まるのでしょうか。
O氏:コンセプトからですね。10月3日発売の「UNIVERSAL CENTURY SAGA2」は第2弾なのですが、第1弾は劇場版『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ キルケーの魔女』の公開直後に展開したもので、映画に合わせる形での企画でした。A賞はνガンダム、ラストワン賞はサザビーの胸像「BUSTISAN」を入れたところ好評で、今回の第2弾につながりました。
基本的には、映像作品の公開や放送のタイミング、周年作品に合わせたほうがファンの皆様にも注目していただきやすいため、その時期に合わせて企画することが多いです。
――商品が企画から発売に至るまでの流れを教えてください。
O氏:まず担当者ベースで企画を考え、A賞からラストワン賞までの内容を部内にプレゼンをして決定する流れです。企画から発売まで、原型の制作や彩色、監修、生産期間も含めて大体1年ほどかかります。
――一番くじの商品を考える際に、意識していることはありますか。
O氏:個人的にはファンの皆様の心をくすぐるようなアイテムを入れたいと考えています。過去に担当したものでは、『新機動戦記ガンダムW』の自爆スイッチをモチーフにした「任務、了解。ボールペン」や、音が鳴る「エフェクトーン」、『機動武闘伝Gガンダム』の「超級覇王電影弾 ハンディ扇風機 -マスター・アジア-」などがあります。
――いわゆる「ネタ枠」は必ず入れる……というような決まりがあるのでしょうか。
O氏:そういうわけではないです(笑)。面白そうなものを入れる以前に、作品へのリスペクトをもって企画することを何より大切にしています。
また新作がテーマの場合、作品の放送前や放送中の段階で企画が進むことも多いので、内容が分からないことも多いです。たとえば『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』の時は、放送が始まる前や放送中に動いていたので、すでに公開されている設定やキャラクターからラインナップを考えました。なので、後から「あれをやっておけばよかった」と悔やむこともあります(笑)。
また『ガンダム』といっても、作品ごとにファンの方々の属性や受け止め方が違うので、そのあたりも考慮しながら慎重に企画を考えるようにしています。


