■第1シーズンに登場した意味深描写
これらを踏まえて第1シーズンを見返してみると、ジャミーンにまつわる描写で気になるものがいくつかある。
まず、第1話にて、アディエルが命を落としたと聞いたベキが、ジャミーンについて「また1人にさせてしまったな」と悲しげに呟く場面。この発言は、父親と一緒に過ごしてきた少女に対するものとしては少々不自然であり、ジャミーンがアディエルと暮らす以前にも「1人」……孤児であったことを示唆しているようにもとれる。
また、第4話に出てきたジャミーンの成長アルバムも、今思えば少し引っかかる。これはジャミーンが国から持ってきた家族写真をドラムがまとめたものだが、赤ちゃんの時の写真がなく、ある程度成長した3、4歳ごろの写真から始まるのだ。
テントがテロ活動で得た大金で孤児院を運営していたことは、第1シーズンで明かされた通りである。そのため、ジャミーンは何らかの理由で孤児となり、アディエルに養女として引き取られて育てられたからこそ、生まれたばかりの頃の写真がないという推測ができる。
さらに、プリシャがベキたちによって連れ去られたのは、劇中時間軸の2023年から数えて7年前の2016年、彼女が2歳の時のこと。ジャミーンの写真がそのあたりの年齢から始まっていることも、両者が同一人物であるという説を裏付けるひとつになるかもしれない。
だがその一方で、写真をよく見てみると「2015年4月3日」という誘拐以前の日付が書かれたものも混じっている。もしかすると「プリシャ=ジャミーン」説はミスリードに過ぎず、さらなる真相が隠されているのかもしれない。
これまでもたびたび存在感を放ってきたが、今回あらためて重要人物として浮上したジャミーン。彼女は本当にプリシャなのか、だとすれば今後の物語にどう絡んでくるのか。第21話以降の展開からも目が離せない。
新たな発見があるかも?ドラマ『VIVANT』ノベライズをAmazonでチェック



