■オプションがついに4つ付けられるように!ファミコン版『グラディウスII』

 その後、シリーズ3作目として『グラディウスII-GOFERの野望-』(1988年)がリリースされました。この作品もアーケードから入ってしまったので、ファミコン版(1988年)では満足できませんでしたね。

 でも、当時はそれが当たり前でしたから、「アーケード版ではこうだったけど、ファミコン版だとどんなふうに表現されているのかな」と思って遊んでいました。たしかにファミコン版には違うところがいっぱいあったんです。

 ただ、ファミコン版の初代『グラディウス』では再現できていなかった、上下がつながっているステージが実装されていたり、オプションが4つ装備できたりと、開発陣のがんばりを感じさせる移植ではありました。

 また、ボスラッシュのステージで、カバードコアがファミコンで再現されているのもすごいと思いました。のちに、自分がドット絵を描く仕事をするようになってからわかったんですけれども、ファミコンであんな大きなスプライトは出せないんですよ。だから、ファミコン版『グラディウス』のビッグコアは小さい。あれが限界の大きさなんです。

 でも、ファミコン版『グラディウスII』のカバードコアは、一部を背景として描いて、その背景を動かしています。ファミコン版『グラディウス』のビッグコアだって、背景を活用すれば大きく描けたんじゃないか……なんていまは思いますが、当時は容量が少ないなどの事情もきっとあったんでしょう。

 当時の私は、アーケードゲームを家で遊びたいと思っていたので、いかにアーケード版を再現しているかが移植版の評価基準でした。でも、いまはアーケード版をほぼ完全に再現できる時代。逆に、いかに非力な性能のハードで再現しようとしたのか、そのアレンジぶりを楽しんでいます。

 当店では現在、ファミコン版の『沙羅曼蛇』を1万6500円(税込/完品)、『グラディウスII』を1万1000円(税込/完品)で販売中です。

 

※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。

【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。

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