■カツに初めての後輩ができた『スパロボZ 時獄篇』

 2014年に発売された『第3次スーパーロボット大戦Z 時獄篇』は、『スパロボZ』シリーズの続編。『スパロボZ』にて、カツがサラ・ザビアロフを救えなかったという前提でストーリーが進む。

 本作のカツは、ハサウェイ・ノアがクェス・パラヤを取り戻そうとするのを応援する先輩ポジションを担っている。「女の子は自分をわかってくれるって思いこんだ相手…特に年上の男には一途になるからな…」など、自身の経験をもとに、思い悩むハサウェイに助言を与える場面もあった。ハサウェイはそんな彼に敬意を表し、「カツさん」と慕っていたのが印象的だった。

 原作であの衝撃の事故死がなければ、このように後輩からも慕われる人物になっていたのかもしれない。そう思うと少し複雑な気持ちになってしまう。

 さらに本作には、パイロットが敵機80機を撃墜することで「エースボーナス」の恩恵が得られる仕様があった。カツが80機を撃墜してエースになると、精神コマンド「かく乱」の消費SPが60から40に減少。これにより、最高のかく乱要員の1人になるのだ。

 アニメでは精神的に未熟な面も多く、視聴者から批判を浴びてしまったカツだが、『時獄篇』では成長し、甘さが抜けて後輩からも慕われる存在となったのを見ると感慨深いものがある。


 アニメ『機動戦士Zガンダム』では、若さゆえの暴走や過ちが目立ったカツ・コバヤシ。だが“if展開”も描かれる『スーパーロボット大戦』シリーズでは、そんなカツに救いをもたらすようなシーンが描かれていた。

 もしもカツが生き延びて成長していたら……そんな“ありえたかもしれない未来"が楽しめるのも、『スパロボ』ならではの魅力といえるだろう。

  1. 1
  2. 2
  3. 3