■やはり最強はあの人物

 以上のことを踏まえると、最強候補は初代・柱間と二代目・扉間、四代目・ミナト、そして七代目・ナルトになるだろう。

 扉間は里を守るためなら手段を選ばない徹底した合理主義者であり、自ら開発した蘇生術「穢土転生」で死者を人間爆弾として利用する冷徹さも持つ。水がない場所でも強力な水遁を出せるほどのやり手で、うちはマダラの弟であるうちはイズナを死に追いやったことからも相当な実力者である。ただ、能力値のバランスが良いオールマイティーなタイプで、突出した強さがあるかといわれると微妙なところだ。

 四代目のミナトは扉間を上回る存在だろう。彼の強さの根幹は、扉間が開発した時空間忍術「飛雷神の術」を完璧に使いこなす点にある。その技術は開発者すらしのぐほどで、扉間自身がミナトの方が上であることを認めている。忍界最速ともいわれる戦いぶりから「木ノ葉の黄色い閃光」と恐れられ、里を壊滅寸前に追い込んだ尾獣・九尾とも互角に渡り合った力は絶大だ。ナルトの代名詞ともいえる必殺技「螺旋丸」を使いこなしていた点も大きい。

 そのミナトをも超えるのが、「忍の神」とも称された初代火影・柱間である。彼が使用する血継限界・木遁は、一瞬で樹海を生み出すほど広範囲に影響を与える。他に使用する幻術、封印術、仙術のいずれも一級品で、彼に戦いを挑むこと自体を恐れる者がほとんどだった。対等に渡り合えたのは、うちは最強とされたマダラくらいのもので、そのマダラに勝利した柱間は世界最強といっても過言ではない。

 だが、ナルトはその柱間をも上回る実力者といえるだろう。その強さの源は、自身に封じこまれた九尾の膨大な力を完全に制御し、自身の力へと昇華させている点にある。

 そして、一尾から九尾までのすべての尾獣と和解し、そのチャクラを得た上、六道仙人から力を授かった結果習得した「六道仙人モード」は、ナルトしか至れない境地だ。また、代表的な術である螺旋丸はバリエーションが豊富で、戦況に応じて使い分けできる。中でも「風遁・螺旋手裏剣」は細胞レベルで相手を破壊するほどの殺傷能力を持っている。

 チャクラの祖で三大瞳術を極めた化物・大筒木カグヤを、ライバルのうちはサスケとともに打ち破った功績も、彼の強さを証明している。しかも、ナルトは戦いの中でどんどん強くなっていく。他の火影はどこか限界が見えるのに対し、ナルトの強さにはまだまだ底が見えないのだ。

 

 ここまで見てきたように、火影の最強候補の筆頭はナルトで間違いないだろうが、彼がその強さを手に入れられたのは歴代火影が築いてきた歴史と平和への想いがあったからだ。特に、父である四代目・ミナトが自らの命と引き換えに九尾をナルトに封印しなければ、今の彼の力は存在しなかった。先代から次代へと受け継がれていく「火の意志」こそが、火影の真の強さの源なのかもしれない。

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