岸本斉史氏による『NARUTO-ナルト-』(集英社)は、コミックスの世界累計発行部数が2億5000万部(デジタル版含む)を超える大ヒット忍者漫画だ。主人公・うずまきナルトたちが繰り出す忍術に、世界中の子どもたちが胸を躍らせた。
数多く登場する忍者の中でも、ナルトが生まれ育った木ノ葉隠れの里の長である「火影(ほかげ)」は、作中世界である五大国でも指折りの存在。うちは一族など「血継限界」という特殊能力を持つ一族をいくつも束ねており、並外れた実力者でなければその地位には就けない。
ナルトを含めて七代目まで登場した火影だが、歴代最強は一体誰なのか想像をめぐらせたことのある人も多いだろう。そこで今回は、これまでの火影の功績を振り返りながら、それぞれの強さを考察していこう。
※本記事には作品の内容を含みます。
■まず最強候補から外れるのは?
火影の歴史は、千手柱間が仲間たちと協力して木ノ葉隠れの里を創設し、里の代表として初代火影に選ばれたことから始まる。
その後、柱間の弟の千手扉間が二代目、扉間の弟子である猿飛ヒルゼンが三代目、ナルトの父親である波風ミナトが四代目、柱間の孫で伝説の三忍の1人である綱手が五代目、ミナトの弟子であるはたけカカシが六代目ときて、本編ラストでは主人公のナルトが七代目に就任した。
歴代火影はそれぞれが得意な忍術を持っているが、純粋な戦力だけで比較すると、医療忍術を専門とする綱手はやや分が悪い。怪力の持ち主ではあるが、力で押し通すタイプのため、高度な忍術戦となると苦戦を強いられるだろう。
カカシは親友のうちはオビトから譲り受けた写輪眼もあって高い戦闘力を誇るものの、うちは一族ではないため身体に大きな負担がかかり、使用回数にも限りがある。いわばハンデを抱えて戦うことになるため、特に持久戦になると不利になりがちだ。
最も長く火影を務めたヒルゼンは、「火・水・風・雷・土・陰・陽」のすべての属性を使用できる忍術のプロフェッショナルだ。しかし全盛期はいざ知らず、本編で分かるかぎりでは、他の火影と比べるとチャクラ量や体力でどうしても劣る。元弟子の大蛇丸との戦いでも、自分の命を引き換えにする封印術「屍鬼封尽」に頼らざるをえなかった。


