■今際の際まで、己の信念を貫き通した生粋の悪役
ルカ・ブライトは、あまりにも強烈なキャラクターだっただけに、物語のラスボスになるものだと思っていたのは筆者だけではないはずだ。しかし意外にもゲーム中盤で、主人公たちとルカの決着がつくのである。
とはいえ、ルカとの最終決戦は非常に印象深く、ゲームの敵としてもありえないほど強かった。
6人パーティを3つ作り、ルカ1人を相手に総勢18人で戦うのだが、油断していると普通に負ける。さらに、その戦いに勝利したあとにイベントが発生し、ルカは全身に矢を受けて満身創痍に……。それから主人公との一騎打ちに突入するが、その状態になったルカもとてつもなく強かったのである。
このように、敵キャラとしての手強さも強烈だったが、彼が絶命に至るシーンも一度見たら忘れられないほどのインパクトがあった。
そしてルカ・ブライトが死の間際に残したセリフが「きさまらは千人でおれを殺したが、おれは一人で、その何倍も、きさまらの同胞を殺した!」「おれは! おれが想うまま、おれが望むまま! 邪悪であったぞ!」というもの。
このセリフからも分かる通り、ルカ・ブライトは最期の瞬間まで悪を貫き、一切ブレなかった。この最期のシーンはあまりにも鮮烈で、これを見てルカこそが「RPG史上最高の悪役」と感じた人もいるだろう。かくいう筆者も、彼の悪としてのカリスマ性や一貫した言動に引き込まれた1人だ。
2026年10月から放送されるアニメ『幻想水滸伝』のルカ・ブライトは、声優の八代拓さんが演じる。本記事で紹介したゲーム内のルカのエピソードが、そのままアニメで再現されるかは分からないが、ゲームに負けないくらい強大かつ凶悪なルカの圧倒的な存在感を、令和のアニメファンにも示してほしいものである。


