■ケンカして「ものまね番組に1年は出るなよ」

――プロデューサーの木村忠寛さんと対立して、92年に『ものまね王座』を降板します。対立の理由は「ネタ時間の短さ」と言われてますが。

コロッケ それと、もうひとつの理由が「え、この人が勝っちゃうんだ」。確実に勝負論はあったんですけど、途中から「え?」と不信感を持つようになりました。視聴者の方もそう感じていたはず。世界陸上じゃないんだから、演出としてはアリだと思うんです。でも、それを許容してしまうと、自分が優勝したときの涙も嘘になってしまう気がして。いきなり僕が消えて「コロッケどうしたの?」と視聴者は困惑したと思います。

――木村さんは引き留めなかったんですか?

コロッケ なかったです。ケンカ別れでしたから。木村さんが「ものまね番組に1年は出るなよ」と言うから、僕も意地になって2年間、ものまね番組に出なかったです。その間、唯一手を差し伸べてくれたのが志村けんさんで、『志村けんのだいじょうぶだぁ』(フジテレビ系)に出演させていただきました。

――グッチ裕三さんから「やめないほうがいい」と説得されたとか。

コロッケ 「大人になれ」と言う裕三さんに、「いや、もう限界です」と答えて。それでも「いいから戻ってこい」と説得してくると、僕が「もう船は出たのよ」と言ったらしいんです。裕三さんからはいまだにあのときの話をされるんですけど、僕は覚えてなくて(笑)。

――『ものまね王座』に出続けていれば安泰だったわけで。「ぬるま湯から飛び出したい」気持ちもあったんでしょうか。

コロッケ ものまねをもっとエンタテインメントにしたくて。そのためには「このままぬるま湯に浸かっていてもダメだな」という気持ちはありました。『ものまね王座』だと、やりたいことがやれないと思ったんです。

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