■「自分の喜びが49%、お客さんに喜んでいただきたいが51%」

――とんねるずと新宿御苑にある『昆』という店でよく飲んでいたそうですが。

コロッケ 「笑い」について語り合うことはなくて、「どこまでふざけることができるか」を競い合っていたんです。

――『お笑いスター誕生!!』出演後は、ショーパブの営業が多かったそうですが。

コロッケ 営業ではなく、自分の店でショーをやっていました。六本木の芋洗坂を下ったところにある『コロッケ』で、声帯模写のネタを増やしていたんです。その頃やっていたネタも面白かったと思いますよ。「シブがき隊の真ん中にちあきなおみがいたら」とかね。

――(笑)。

コロッケ 僕は「自分の喜びが49%、お客さんに喜んでいただきたいが51%」というポリシーを崩したことがないんです。自分の笑いを押し付けるんじゃなくて、「どうすればお客さんに喜んでもらえるか」を考えるのが芸人だと思ってます。
 いまは「俺の笑いがわからなかったら観なくていいよ」みたいな、気取ってる芸人が多いよね。僕が出ていた頃の『ものまね王座決定戦』(フジテレビ系)は、みんなふざけ倒していたじゃないですか。家族全員が観て「これ似てる?」「ふざけてるよね」と会話が弾んで、ものまねブームにつながったと思います。

――その頃、歌舞伎や日本舞踊の映像を観て研究していたとか。

コロッケ 日本舞踊ができるから、美空ひばりさんのマネができるんです。日本舞踊を取り入れた首の動きに、ひばりさんを好きな人は「わかる、わかる」となって。そこから外すと笑えるんです。
 殺陣やブレイクダンスも身につけました。田原俊彦さんのものまねする人はダンスまでやらないけど、僕はしっかり踊ってふざけたい。『キミに決定!』という曲で、俊ちゃんはスケボーに乗っているんです。僕はものまねで『キミに決定!』を歌いながらスケボーに乗って、そのままセットの壁に激突しちゃう。
 最近はそういうことをみんなやらないよね。志村けんさんと飲むと「いまは基本的なことを覚えたうえでふざける人がいない」という話をしていました。

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