■アメリカ出張に『ツインビーだ!』を持参!
シューティングゲームと言えば、『ツインビーだ!』(コナミ/1990年)という、『ツインビー』のゲームボーイ版も出ていますね。こちらは現在、1万1000円(税込/完品)で販売中です。
私はコナミのシューティングがすごく好きで、ゲームボーイの『ネメシス』も、『パロディウスだ!』(コナミ/1991年)も、この『ツインビーだ!』も買いました。やっぱり、「外に持ち出せる」っていうのは魅力的ですよね。しかも、どのタイトルも移植がうまかった。
当時、私はテクノスジャパンというゲーム会社に勤めていたのですが、アメリカで開催されていた「E3」というゲームショーに出張する機会があったんです。私は「出張先でやりたくなったらどうするんだ!」と、ゲームボーイやPCエンジンGTを持って行きました(笑)。結局、あまり遊ぶ時間はないんですけど、持っていかないと気が済まなくて……。
そんな中で、E3の会場にゲームボーイを持って行って、『ツインビーだ!』で遊んでいたことがありました。でも、現地法人であるアメリカンテクノスのスタッフから、「なんで他社のゲームで遊んでいるんだ?」なんて言われたんですよ。
仕事は戦い、勝つか負けるかの世界なのに、よそのゲームを宣伝して歩いているのか……みたいに思われたみたいです。日本と海外との“温度”の違いを感じましたね。
私自身が好きだったゲームボーイソフトを挙げるなら、『クイックス』(任天堂/1990年)ですね。もともとアーケードでタイトーの『クイックス』(1981年)をよく遊んでいたので、それが家庭用で出たのは本当にうれしかったです。
線を引いて陣取りをしていくゲームで、操作方法はちょっと特殊でした。ボタンを押している間だけ線が引けるんですけど、AボタンとBボタンとで、線を引く速度が異なるんですよ。で、速度によって獲得できるスコアが違うので、領地を獲得する瞬間だけゆっくり線引きしたりする攻略法を編み出していました(笑)。
あと、記憶に残っているのは『テトリス』(任天堂/1989年)と『ドクターマリオ』(任天堂/1990年)です。どちらも大ヒットしたパズルゲームで、テクノスジャパンの開発室でもめちゃめちゃ流行っていましたね。私もよく遊びました。
あまりにも流行っていたので、「落ちものパズルを作れ」と号令がかかり、くにおくんの落ちものパズル『くにおのおでん』という企画が立ち上がったんです。当初はファミコン用として開発され、私がドット絵を描いていました。結局、ファミコンソフトとして日の目を見ることはありませんでしたが、のちにスーパーファミコンでリリース。私の作った素材も、無事生かしてもらえました。
※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。
【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。


