■映画館内が明転、隣の女子小学生が呟いた「気持ち悪い」
公開開始からちょうど1週間の7月31日、小学5年生2人を連れて映画館に行くと、なんと友達が「ねぇねが『怖い』って言ってたから、怖くなっちゃった……。しんちゃんがいいな」と怖気づくと、次男もつられて「やっぱりやめたい。しんちゃん観たい」と、ちょうど同時刻上映の『クレしん』に心を決めているではないですか。
ここまで来てなんなんだ。仕方なく1人で観ることにすると、場内は老若男女で4分の3以上が埋まった状態、ほぼ満席です。筆者の隣は、小学校高学年の女子を含めた家族連れでした。
さて本編のあらすじは、高報酬に釣られてとある島に討伐にやってきたちいかわたちが、思いもよらない島の暗部に巻き込まれる、といったもの。
討伐対象は島民を次々と襲うセイレーンと2体の人魚だと教えられ、セイレーン討伐に向け冒険を繰り広げるちいかわたち。その過程で、セイレーンが島民を襲う理由が明かされます。人魚はもう1体いたといい、島民の誰かに食べられてしまったことで、犯人が名乗りを上げるまで島民を襲い続けるというのです。
ちいかわたちはそんなセイレーンに一定の理解を示しつつも、セイレーンからは敵認定され、追い詰められ捕らえられてしまいます。が、島民のヒトハとフタバ、そして島二郎の協力もあり、なんとか生きながらえます。
……正直、この辺りの冒険譚は寝ては起き、寝ては起き、を繰り返し記憶が曖昧です。「子どもならば楽しめただろうに、大人にはちょっと退屈……やっぱり子ども向け映画なんだなあ……」。
そう思っていた矢先でした。
終盤、セイレーンとの決死の戦いの末に撃退に成功した場面あたりで、作品の雰囲気が一変したのがはっきりとわかりました。その後の展開は……ぜひ、劇場で確認してほしいです。
すべてが終わり、劇場内が明るくなったとき、隣の女子小学生が「気持ち悪い」とつぶやいていたのが、妙に耳に残りました。


