7月24日より全国公開されるや、8月18日時点で累計興行収入92億円を突破した『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』。『トイ・ストーリー5』や『ミニオンズ&モンスターズ』『映画クレヨンしんちゃん 奇々怪々!オラの妖怪バケ~ション』など、強豪ひしめく夏休み映画のなかでも際立った人気ぶりを見せつけています。
中学1年と小学5年のふたりの男子を育てる筆者は、彼らがAmazonプライム・ビデオでアニメ『ちいかわ』を見ているのを知っていました。1話2分という超ショートアニメを、ひたすらエンドレスで流し続ける姿に不快感を覚え、たびたび聞こえてくるうさぎの発声に煩わしささえ覚えたものでした。
だから、子どもの親としての『ちいかわ』の印象は、
「いかにもショート動画好きの令和の子どもが、無心で没頭できるアニメ」
といったものでした。
または、「転売ヤーが熱狂するキャラクター」というのも、興味のない大人から見た印象。
ただ、それだけに収まらない気になる存在でもありました。それは、周囲のカルチャー感度の高い友人たちが『ちいかわ』好きを公言していたからです。友人たちは総じて、お天道様の下が苦手な人たちというか、「キャラクターとしてかわいいから好き」ではないのが一目瞭然でした。
さらに、筆者が敬愛する漫画家・新井英樹さんによるSMを題材にした漫画『SPUNKースパンク!ー』2巻の帯に、『ちいかわ』作者のナガノさんがコメントを寄せていたことで、「単なるキャラクター商法やショート動画として消費されるものではないのかもしれない」と確信に至ったのでした。
そんななか『映画 ちいかわ』が公開されたばかりだと知り、前情報ゼロの状態で、以前からアニメに没頭していた息子たちを誘うと。
長男「観た友達が『怖い』って言ってたからオレは観ないよ」
次男「友達誘って一緒に行きたい!」
まずは気になる長男の発言ですが、「怖い」とは? いわく、「怖いってか、なんか『コナン』みたいな? ミステリーだって言ってた。わかんないけど」とのこと。
ミステリー!? 一体どういうことなんだろうか……。


