PS1で生まれた「知る人ぞ知る傑作ホラーゲーム」 『ダークメサイア』に『ゲゲゲの鬼太郎』などで味わった震えるほどの恐怖…の画像
PlayStation『ゲゲゲの鬼太郎』(バンダイ)(C)水木プロ・東映動画 (C)BANDAI 1997 MADE IN JAPAN

 まだまだ残暑が厳しい今日この頃、気分を涼しくするのにホラーゲームはうってつけの選択肢だ。特にファミコン世代の筆者にとって、グラフィック表現が飛躍的にリアルになった初代PlayStation(以降、PS1)には、心に深く刻まれた恐怖のゲームが数多く存在した。

 今から考えると粗削りなグラフィックではあるものの、当時はその表現力が画期的であり、多くのプレイヤーを恐怖のどん底へと突き落とした。

 有名な作品では『バイオハザード』(カプコン)や『サイレントヒル』(コナミ:現コナミデジタルエンタテインメント)などが挙げられるが、PS1にはこれらの他にもプレイヤーを震え上がらせたホラーゲームがあった。夜中に1人でプレイし、「こんな時間に遊ぶんじゃなかった……」と激しく後悔させられたものである。

 今回は、そんな心臓が飛び出しそうなほど怖かった、PS1の知る人ぞ知る傑作ホラーゲームを紹介していこう。

 

※本記事には各作品の内容を含みます。

 

■『ダークメサイア』不気味すぎる地下世界…闇から突然現れる異形の姿に絶叫

 アトラスから1998年に発売された『ダークメサイア』は、プレイヤーに逃走時の恐怖を植えつけた3Dアドベンチャーゲームだ。物語は突如発生した地下鉄事故から始まり、主人公は「異形体」と呼ばれる化け物に執拗に追われながら、仲間と共に生きて地上への脱出を目指す。

 舞台となる広大な地下世界「東京メッシュ」は、旧日本軍によって建設された巨大シェルターで、暗く不気味な雰囲気が漂う。グラフィック全体が薄暗いこともあり、それが余計に恐怖を駆り立てた。

 しかも、主人公は特別な武器や力を持たない一般人であり、基本的には敵である異形体からひたすら逃げ続けるしかない。敵が近くに潜んでいると気持ち悪い唸り声が聞こえてくるため、途端に激しい緊張感に襲われる。

 一度見つかってしまうと異形体は恐ろしいスピードで追いかけてくる。絶叫しながら逃げ惑うものの結局は捕まり、ゲームオーバー画面を何度も見ることになったプレイヤーは少なくないだろう。

 また、主人公がすぐに襲われるのではなく、同行している仲間が先に犠牲となり、その隙に逃亡できるというシステムも斬新だった。生き残るためとはいえ、仲間を見捨てたという罪悪感に苛まれるのだ。

 さらに、一度に仲間にできるのは1人だけという仕様も過酷で、メンタルを削られ、常に心拍数が高まるのを感じながらプレイすることになる。

 とりわけ忘れられないのが、物語に登場するカルト教団「聖なる輪」の司祭だ。人間なのかも判別できない外見で、まるで巨大化した虫のようにも見えた。信者たちは、なぜ彼について行こうと思えるのか理解に苦しむほどの不気味さだった……。

■『ゲゲゲの鬼太郎』子ども向けと思ったら大間違い…怖すぎた妖怪演出

 1997年1月にバンダイから発売された『ゲゲゲの鬼太郎』(バンダイ:現バンダイナムコエンターテインメント)。そのタイトルから子ども向けのゲームだろうと油断したのが、大きな間違いだった。

 ゲームは3Dポリゴンで構成されたアドベンチャーゲームで、操作する主人公は鬼太郎ではなく、普通の人間である。シナリオは「学校」「ゲゲゲの森」「肉人形」の3つで構成されており、特に「肉人形編」と「学校編」の怖さは群を抜いていた。

 「肉人形編」は、とある館で主人公が繭の中にいるのを鬼太郎に助けられるところから始まる。失った記憶を取り戻すため、鬼太郎たちと共に館の探索を開始するのだが、館の至る所に市松人形が置かれており、不気味な描写が多い。書庫で本を手に取ると背表紙が人形の顔になっているなど、細かいところまで恐怖演出が用意されているのだ。

 そして物語のラストでは、人形の顔が割れて中から恐ろしい“肉人形”が姿を現す。赤く光る目、顔面に入る亀裂……もはや絶叫もののトラウマ演出だった。

 そして「学校編」では、補習を受ける主人公がトイレに行ったきり戻らない友だちの様子を見に行くと、廊下の奥から正気を失った表情の教師がゆっくりと迫ってくる。序盤から心臓が縮み上がるほどの恐怖だ。

 その後、合流した友だちは妖怪に操られており、振り返ったその顔は、突然おぞましい形相へと変貌。主人公はここで意識を失ってしまうが、画面の前で凍りついたプレイヤーも多かったはず。

 そして、意識を取り戻した主人公の目の前には、目玉おやじのドアップが! この予期せぬ演出には、別の意味で驚かされたものである。とはいえ終始、緊張感が途切れない恐ろしい仕掛けが満載の作品であった。

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