■普通の高校生活を目指す暴走族の元総長・窪谷須亜蓮
クセが強い転校生のなかでも、見た目と中身のギャップで強烈な印象を残したのが窪谷須亜蓮(くぼやす・あれん)である。一見すると爽やかで礼儀正しい優等生だが、その正体は関東最大の暴走族「炎栖覇(エスパー)」の総長として不良たちを束ねていた元ヤンキーだ。
喧嘩に明け暮れる毎日に嫌気がさした彼は、普通の高校生として過ごすため転入してくる。硬派で曲がったことは嫌いだが、幼稚園のときからグレていた生粋のヤンキーだけに、キレやすく喧嘩っ早い。廊下ですれ違う生徒と目が合っただけで喧嘩腰になりかけ、そのたびに自分を制止している。
転校初日に“弱そう”という理由で窪谷須から話しかけられた斉木は、好きな任侠映画について延々と語られるという被害を受ける。斉木は窪谷須を追っ払うために、とっておきの技である“迷惑顔”を披露するハメになった。
また、窪谷須自身は平穏を望んでいるが、持ち前の正義感とキレやすさから不良グループなどと衝突することも多い。そのため斉木は超能力で周囲への被害を食い止めたり、事態を収拾したりと余計な苦労を背負うことになる。
その後、窪谷須が元ヤンであることを告白してからは燃堂や海藤とつるむことが増え、“3バカ”が起こすトラブルに巻き込まれやすくなった。
ただし、喧嘩っ早い性格ながら筋が通らないことを嫌う窪谷須は、作中では数少ない常識人の1人だ。実際、カツアゲにあう男子を救ったり、不良に絡まれている海藤を助けたりする男気あふれるシーンも多く、斉木からの評価自体はそれほど悪くないようだった。
ほかにも、小学生時代に斉木のクラスメイトだった明智透真、スーパーアンラッキーガールの鈴宮陽衣といった転校生も登場し、斉木や周りを苦しめることになる。
とはいえ、やっかいではあるものの、どこか憎めない転校生たちが巻き起こす騒動こそ、『斉木楠雄のΨ難』が長く愛され続ける理由のひとつともいえるだろう。
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