■その他にも数々の画期的な企画が…
そして画期的なキャンペーンが行われるのは、なにも1億部突破時だけとはかぎらない。
『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中の青山剛昌氏による『名探偵コナン』は、2017年に2億部を突破、このとき「2億冊事件」というキャンペーンを展開し、東京都内では実際に号外まで配られた。
また企画の一環として、キャラクター風の似顔絵がモンタージュで作れるWebサービス「コナン顔メーカー」も公開。しかもこのメーカーで作った顔は、抽選で「容疑者」として実際に漫画に登場するという特典まであった。『コナン』ならではの演出で、現実世界を巻き込んだこれらの企画はインパクトが強く、記憶に残っている人も多いのではないだろうか。
最後は、現在6億部を突破している、『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載中の尾田栄一郎氏による『ONE PIECE』。これまで節目ごとにさまざまなキャンペーンを行ってきたが、とくに2013年の3億部突破時の企画が印象深い。
この時、日本全国47都道府県の新聞広告にて「ニッポン縦断!OPJ47クルーズ」と題して、キャラクターと各都道府県の名所・特産品がコラボレーション。さらにこれに続くかたちで、47組のキャラクターがそれぞれの都道府県をテーマにしたキャラクターソングを歌う「ONE PIECE ニッポン縦断!47クルーズCD」も発売され、日本全国を巻き込んだ大規模キャンペーンとなった。
ちなみに「ニッポン縦断!OPJ47クルーズ」の時、主人公のルフィだけはどの地域の新聞にも出現せずファンを騒がせたが、最後の最後でアメリカの『ニューヨーク・タイムズ』と台湾の『中国時報』の全面広告に登場。しかもイラストは完全描き下ろしという豪華さだった。
1億部を突破する作品は漫画界全体で見ても非常に稀で、とんでもない偉業である。それだけに、こうした風変わりなキャンペーンとともに、これからも我々の心に残り続けるだろう。
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