■本作屈指の恐怖スポット「井戸の底」
カカリコ村の井戸の底に広がるダンジョンは、本作屈指の恐怖スポットとして知られている。
「まことのメガネ」を入手するため、子ども時代のリンクで挑むこのダンジョン。暗く狭い通路のあちこちには白骨が落ちており、ダンジョン内にはうめき声のようなBGMが鳴り響く。
しかも視界の悪い中を手探りで進むことになり、本物と偽物が入り混じる壁や、見えない穴に落ちる仕掛けまで存在。「どこに何があるかわからない」という不安と恐怖が常につきまとう。
さらに、このダンジョン内には牢屋や棺桶、拷問器具のようなものまで放置されており、「かつて、この場所で何が行われていたのか……」と想像するだけで恐怖心をかき立てられる。井戸という日常的な場所の下に、こんな不気味な空間が広がっていたという設定自体もゾッとするポイントだ。
そして奥の部屋に待ち受けているのは、あのデドハンドだ。子どもの姿で挑むダンジョンだからこそ、攻略時の心細さは一層強く感じられた。
■「森に入ったヒトは みぃ〜んないなくなる」迷いの森
迷いの森は、正しい順路を知らずに進むと元の場所に戻されてしまう不思議な空間だ。どこまでも続く同じような景色、繰り返される森の風景を見続けていると、今自分がどこにいるのか分からなくなる。明るい森の見た目とは裏腹に迷っている心細さが心を蝕み、不安は募る。
しかも、森の中にいるコキリ族は「森に入ったヒトは みぃ〜んないなくなる」と不穏なセリフを語る。実際、カカリコ村にいるコッコ姉さんの兄が森の中で消えてしまう演出も用意されており、この言葉がただの脅しではないことに気付かされるのだ。
森で迷った者はいったいどうなってしまうのか……。含みのあるセリフゆえに想像が膨らみ、少しずつ恐怖にとらわれていく。何気ない会話に潜んでいた「帰れなくなる場所」という森の設定は、プレイヤーの心に深い爪痕を残した。
子どもの頃にプレイした64版『時のオカリナ』の怖かった場面をあらためて振り返ってみると、「つかまって逃げられない」「時が経て変わり果てた場所」「帰れなくなる恐怖」など、誰もが幼い頃に経験した不安を突いてくる内容ばかりだ。だからこそ大人になった今でも、鮮明な記憶として残り続けているのだろう。
今度Switch2で発売されるリメイク版では、この恐怖がどこまで再現されるのか。かつてトラウマを植えつけられたプレイヤーとしては、楽しみなような、怖いような……複雑な気持ちで続報を待っている。
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