数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■セガサターン発売後に登場したメガドライブのレアソフト
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第53回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。今回は1988年にセガから発売されたゲーム機「メガドライブ」のソフトが並んでいる棚を見てみましょう。
メガドライブと言えば、やはり『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』(1991年/セガ)がおなじみですよね。『ソニック』は発売当時に遊んで、好きだったタイトルです。でも、このゲームには、ちょっと違った部分で思い入れがあります。
それは、あのゲームサウンド。かつてはゲームセンターに行くたび、『ソニック』の曲を必ず耳にしていました。
というのも、実は『ソニック』の曲って、当時『UFOキャッチャー』にも使われていたんですね。だから、あの頃はどこのゲーセンに行っても、『ソニック』の曲がずーっと鳴っていました。そうそう、『ファミ通』の記事で知ったんですけど、『ソニック』のゲーム音楽は、「DREAMS COME TRUE」の中村正人さんが手掛けているんだそうです。
今でもこの曲を聴くと、なんかゲームセンターにいるみたいでワクワクしてしまうんですよね。
さて、メガドライブソフトに話を戻せば、高額な値札で目を引くのは、『バンパイアキラー』(1994年/コナミ)と『ジ・ウーズ』(1995年/セガ)でしょうか。
後継機のセガサターンが1994年の発売ですので、その前後に出たメガドライブソフトは、出荷本数が少なかったと推測されます。これが高値になっている理由のひとつでしょう。
『バンパイアキラー』は、タイトルからもパッケージからも想像がつくように、『悪魔城ドラキュラ』の流れを汲んだ作品です。ですが、シリーズ名は冠されていません。
当時、“独占タイトル”ではありませんけど、「同じ名前のゲームを別の機種では出せない」みたいな風潮が、一部にあるように感じていました。もしかすると『バンパイアキラー』も、メガドライブのためだけに用意されたIPなのかもしれません。
メガドライブで『悪魔城ドラキュラ』シリーズはこれ1本だけですし、『バンパイアキラー』もこれっきり。最近になるまで、ほかのハードに移植されることもなかったようです。そこらへんが、高額化の理由ではないでしょうか。当店では箱・取扱説明書つきの完品を14万9600円(税込)で販売しています。
コナミの『悪魔城ドラキュラ』シリーズはファンが多いので、需要があって『バンパイアキラー』が高額化するのもわかります。でも、わからないのは『ジ・ウーズ』です(笑)。当店では29万7000円(税込)で販売中です。


