■初期遊戯王の“癒し枠”「ドリアード」

 そんな「ホーリー・エルフ」と並び、初期の美少女カードとして根強い人気を誇ったのが「ドリアード」である。

 攻撃力1200、守備力1400と、性能面だけで言えば決して突出していたわけではない。しかし、その性能を補って余りあるほどの魅力が彼女のイラストにはあり、多くのプレイヤーを惹きつけた。

 森の精霊を思わせる優美なデザインが目を引き、長いブロンドヘアに神官風の頭飾り、そして澄んだ瞳で胸元で両手を合わせた姿は可憐そのもの。その穏やかな雰囲気は、まさに初期『遊戯王OCG』における“癒やし枠”として存在感を放っていた。

 また、このカードが玩具店の店頭などに設置されていた「カードダス(自動販売機)」専用の『Booster』シリーズで流通していた点も特徴だ。「ドリアードが出てくれないかな」と期待しながら、ハンドルをガチャガチャと回す時間もまた、当時の思い出のひとつである。

■美しくて強い! お姉さんキャラの代表格「ヂェミナイ・エルフ」

 最後に紹介するのが、初期『遊戯王OCG』を代表する「ヂェミナイ・エルフ」だ。前述した3枚とは異なり、どこか大人びた雰囲気をまとった“お姉さんキャラ”である。

 褐色肌の姉・カチュアと色白の妹・ローラという対照的な双子のエルフが描かれており、可愛さだけにとどまらない妖艶な雰囲気が漂うデザインは、当時の少年たちに衝撃を与えた。胸元が強調された衣装も特徴的で、一部の海外版カードではデザインが調整されたことでも知られている。

 そして特筆すべきは、その圧倒的な性能だ。効果モンスターがまだ少なかった時代において、同じく攻撃力1900を持つ「ブラッド・ヴォルス」などと並ぶ“1900ライン”の代表格として扱われ、極めて優秀なアタッカーとして活躍。相手モンスターを次々となぎ倒していく姿は、実に頼もしかった。

 ただ美しいだけでなく、実際に強いからこそ絶大な人気を博した。まさに「美しくて強い」を体現した、初期『遊戯王OCG』を代表する1枚といえるだろう。

 

 今回紹介した初期『遊戯王OCG』を代表する美少女カードたち。熱いデュエルの最中でも、どこか気持ちが和らぐ1枚がそこにあった。それもまた、多くの平成男子にとって忘れられない思い出となっている。

 もちろん、ここで紹介した以外にも魅力的な美少女カードは数多く存在する。あなたが当時、ひそかにお気に入りだった美少女カードは、どの1枚だろうか。

 

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