ブラスがダイを育てた理由や、戦士ロカとポップの共通点も…ここに繋がるのか! 『勇者アバンと獄炎の魔王』本編ファンほど震えた「伏線回収シーン」の画像
※画像は2026年3月12日に投稿された『ダイの大冒険』 『勇者アバンと獄炎の魔王』 公式X(@dqdai_official)のポストより ©三条陸、稲田浩司/集英社・ダイの大冒険製作委員会・テレビ東京 ©SQUARE ENIX CO., LTD.

 『Vジャンプ』(集英社)で人気連載中の『ドラゴンクエスト ダイの大冒険 勇者アバンと獄炎の魔王』(原作:三条陸氏、作画:芝田優作氏)は、名作『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』(監修:堀井雄二氏、原作:三条陸氏、作画:稲田浩司氏)の前日譚を描いたスピンオフ作品である。

 本編のファンほど、「ここにつながるのか!」とうなってしまうほど構成が見事であり、巧みな伏線の回収には震えてしまうほど感動するものだ。

 そこで、本作『勇者アバンと獄炎の魔王』と本編『ダイの大冒険』のつながりを示す、見事に作り込まれたエピソードをいくつか紹介していこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■デルムリン島に魔物が棲みついた理由と、ブラスがダイを育てた背景が明らかに

 本編『ダイの大冒険』の物語は、南海の孤島・デルムリン島で少年ダイとモンスターが仲良く暮らしているところから始まる。魔王が倒されたことで邪悪な心から解放されたモンスターたちの中で、ダイを育てていたのが鬼面道士のブラスであった。

 一方、スピンオフである本作『勇者アバンと獄炎の魔王』で、ブラスは魔王ハドラーの側近として戦力の増強を命令され、デルムリン島でモンスターの育成に取り組んでいたことが描かれている。

 この設定により、魔王軍が壊滅してモンスターたちの邪悪な心が取り除かれた後も、彼らがそのまま島に棲みついた理由が明らかになった。

 また、作中でブラスは、もう1人の側近・バルトスが人間の少年ヒュンケルを育てる姿を見て、「人間の子供を育てる……か……」と、どこか羨ましそうにも見える表情を浮かべている。しかし、すぐに「いやいや ワシには縁のない話よ」と思い直すシーンがあった。

 この言葉に本編ファンの多くは、「その思いはいずれかなう」と思ったものだろう。のちに島へ流れ着いた赤子のダイをブラスが育てることになるのは、この想いがあったからだと推察できるのだ。

■本編では印象が薄かった戦士ロカ…まるでポップのような魅力!

 本編『ダイの大冒険』では、勇者アバンや大魔道士マトリフ、拳聖ブロキーナといった伝説の人物たちが、その強さを遺憾なく発揮している。新生魔王軍相手にも互角以上の戦いを見せた彼らだが、その活躍は『勇者アバンと獄炎の魔王』でも描かれている。

 だが、そうなると気になるのは、戦士ロカの存在だ。本編の段階ですでに故人であり、回想シーンにしか登場しないため、その実力は謎に包まれていた。僧侶であり、回復呪文を使える妻・レイラはまだしも、ロカがパーティーでどのような役割を果たしていたのかは不明瞭なところが多い。

 そんなロカは本作で、剣を使うよりも素手での殴打を得意とする怪力の持ち主として描かれている。しかし、アバンやレイラの活躍ぶりに自分の力不足を感じ、劣等感を抱いてしまう。

 ところが、レイラの補助呪文「ピオラ」によって素早さが上がり、カール騎士団の正統の型「豪破一刀」を放つことで、仲間の窮地を救う存在へと成長していく。

 ロカの魅力は戦闘能力だけではない。孤高の天才ゆえに自分の本音を隠しがちなアバンに対し、ロカは常に自然体で接することで彼の孤独を埋めていく。そして2人は無二の親友となっていくのだ。

 誰に対してもまっすぐで純粋な気持ちで接するロカは、レイラやマトリフにとって“放っておけないタイプ”らしく、その人柄は仲間を惹きつけた。ただし、ひそかに思いを寄せるレイラの前では、ついへそ曲がりで不器用な態度を取ってしまうのだが……。

 仲間との連携の中で急成長を遂げ、パーティーに欠かせない存在となる点や、好きな人に対して素直になれない不器用さは、まるで本編での魔法使いポップのようである。

 そういえば物語序盤のポップも、ダイやマァムに劣等感を抱いていた。そして竜の騎士という特別な存在であるダイの孤独に寄り添い、対等な親友として支え続けたのも彼だった。

 このように、ロカとポップには驚くほど多くの共通点がある。2人の姿を重ね合わせてしまうファンも少なくないだろう。

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