■妙に怪しいヒロイン・薫
主要人物つながりでいえば、ヒロインの薫もまた視聴者から疑惑の目を向けられてきた存在である。世界医療機構(WHI)の医師であり乃木の恋人となった彼女は、バルカで働き始めた時期と「テント」がテロの請負を始めた時期と一致していることなどから、「テントとつながりがありそう」と考察されてきた。
中でも注目を集めた描写が「赤飯」を食べたときの反応。薫は第2話と第7話で赤飯を食べているのだが、いずれでも一瞬顔をしかめるような微妙な反応をしている。特に一度目などは、「ん!?」と声を上げているほど。一応その後に「懐かしい……本物……」と言ってはいるが、取り繕ったように見えなくもない。顔をしかめるような描写が後でもう一度出てくるのだからなおさらだ。
本作で赤飯は、「日本人が故郷の味を思い出す」アイテムとして登場しており、乃木やベキなどは本当に美味しそうに食べていた。そんな中、薫の反応は明らかに異質で、どちらかというと赤飯を食べ慣れていないノコル(二宮和也さん)の反応に近いものがある。この描写が今後生きてくるのかも気になるところだ。
■気になる人物は他にも…
そのほか、乃木が勤める丸菱商事の専務・長野利彦(小日向文世さん)にも注目が集まっている。当初、彼はモニターもしくは別班の候補として挙げられていたが、ふたを開けてみれば、キーマンとなった凄腕ハッカー・太田梨歩と不倫関係にあっただけだった。
しかし、長野は防衛大学校の卒業生である上、その後一橋大学大学院に入学するまで「空白の2年間」があったという謎の経歴の持ち主。一応、本人は薬物の更生施設に入っていたと話しており、確認もできたようだが、どうしても引っかかりは感じる。野崎による取り調べが終わった後、どこか不気味な笑みを浮かべていたこともあり、まだ何か隠していたとしてもおかしくない存在だ。
また、第1シーズンで死亡したとされるベキ(役所広司さん)についても、乃木がノコルに伝えた漢文「皇天親無く惟徳を是輔く(=天は公平であり、誰かを特別扱いするのではなく、徳を積んだ者だけを選んで助ける)」や、「遺体は煤同然で発見された」という情報から、生存説もささやかれている。もし生きているとすれば、第2シーズンでも登場する可能性は高そうだ。
今回取り上げたのはほんの一例にすぎず、『VIVANT』は数多くの伏線や謎であふれている。ひょっとしたら、まだ誰も気付いていないものもどこかに眠っているかもしれない。第2シーズンの放送とともに、あらためて第1シーズンをじっくり観返してみてはいかがだろうか。
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