新作アニメでも再現! 真顔で言い放つユーモア…『北斗の拳』ケンシロウが披露した切れ味鋭い「珠玉のツッコミ」の画像
ゼノンコミックス『北斗の拳』(コアミックス)第1巻 (C)武論尊・原哲夫

 1983年の連載開始から40年以上が経った今も、今なお多くのファンを魅了し続けている『北斗の拳』(原作・武論尊氏、作画・原哲夫氏)。2026年4月からは完全新作アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』が放送されており、話題を呼んでいる。

 本作の主人公・ケンシロウといえば、無口でクールなイメージがあるだろう。しかし原作をよく読み返すと、彼は敵をあおったり、冷酷な言葉を投げかけたりと、敵の“ボケ”に対して的確すぎる“ツッコミ”を入れるシーンも数多く見受けられる。

 今回はそんなケンシロウが作中で放った、少々口が悪いながらも秀逸だった「珠玉のツッコミ&面白シーン」を5つピックアップしたい。

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■作中屈指のナイスツッコミ「おまえのようなババアがいるか!!」

 『北斗の拳』におけるケンシロウのツッコミとして、多くのファンが真っ先に思い浮かべるのがこれだろう。カサンドラでの激闘を終え、病を抱えたトキを休ませるために一軒の小屋に立ち寄った時の出来事である。

 ケンシロウたちを出迎えたのは、マミヤの2倍はあろうかという巨体の老婆であった。彼女は親切を装い水を差し出すが、ケンシロウは「ばあさんその水のんでみろ」と返す。老婆が「い…いえ あたしは今のんだばかりで」と断っても、ケンシロウは「いいからのんでみろ」とさらに詰め寄るのだ。

 実は老婆の正体は、拳王軍に所属する巨漢の男・コビトが変装した姿であり、水には毒が仕込まれていた。正体を見破られ「くくっ…おれの変装をみやぶっていたのか~〜!!」と憤るコビトに対し、ケンシロウが真顔で言い放ったのが「おまえのようなババアがいるか!!」という完璧なツッコミであった。

 読者の誰もが感じたであろう違和感を、主人公自らが代弁してくれたツッコミは痛快そのもの。変装したコビトの壮大なボケとケンシロウの正論すぎるツッコミがマッチした、コントのような名シーンである。

■毒を飲み込んだコマクに冷静な一言「こんな所で出すんじゃない」

 次に紹介するのは、南斗六聖拳の「義星」の男・レイと、「妖星」の男・ユダによる最終決戦での一幕だ。

 ユダはダムを爆破して周囲を水没させ、レイの足の動きを封じるという卑劣な策に出る。その放水を止めるべく水門へと向かったケンシロウは、水に毒を混ぜようとしていたユダの部下・コマクに遭遇する。

 ケンシロウはコマクに蹴りを入れ、秘孔を突いたうえで彼自身が用意した毒を「試しにのんでみろ」と、無理やり飲ませる。毒を飲んだコマクは「グェ〜ッ!! の…のんじまったぁ!!」「は…は はくんだ!!」と慌てふためき、喉に指を突っ込んで吐き出そうとした。その彼に対し、ケンシロウが言い放ったのが「こんな所で出すんじゃない」という冷静なツッコミだ。

 ただ敵を成敗するだけでなく、「場所をわきまえろ」と言わんばかりの冷静なツッコミ。緊迫した状況下でのこのひと言は、シリアスな展開の中にシュールな笑いを生み出した。皮肉を交えながらも容赦なく敵を葬り去るあたりが、なんともケンシロウらしい。

■有名な断末魔「あべし!」のきっかけとなったひと言「おい こいつから殺していいのか」

 『北斗の拳』には数多くのザコの断末魔が登場するが、特に有名なものの1つに「あべし!!」がある。実はこの断末魔が生まれたのは、ケンシロウによるツッコミがきっかけであった。

 物語の序盤、極悪非道なジャッカルの一味を追い詰めたケンシロウ。ジャッカルが子どもたちを人質にして逃げようとする中、元プロボクサーを自称するザコが「おれが殺ってやりますよ」とケンシロウの前に立ちふさがる。

 するとケンシロウは、ボスであるジャッカルに「おい こいつから殺していいのか」と真顔で許可を求めた。それに対し「フ…スキにしろ」とジャッカルが答えると、ケンシロウは元ボクサーに「北斗断骨筋」を繰り出す。これによりザコは腕の骨が内側から徐々に砕け、最後は顔半分が歪み、「あべし!!」の声とともに散った。

 わざわざ敵のボスに「こいつから殺していいのか」と確認をとる流れは、冷静に考えると非常にシュールだ。

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