2026年4月17日から放送開始されたドラマ『田鎖ブラザーズ』(TBS系)。刑事の兄・田鎖真(岡田将生さん)と検視官の弟・田鎖稔(染谷将太さん)が、時効を迎えてしまった「両親殺害事件」の真相を追う内容で、シリアスかつ重厚な世界観が注目を集めている。
物語の核となる両親殺害事件については、これまでのエピソードである程度情報が明かされてはいるが、断片的なうえに小出しにされているため、全体像が掴みづらいところがある。そこで今回は、兄弟が追う「31年前の事件」について現時点でわかっていることや、そこに絡むキーパーソンなど、重要なポイントをあらためて整理していこう。
※本記事にはドラマ『田鎖ブラザーズ』第4話までの内容を含みます。
■1995年4月26日に何が起きたのか
事件が発生したのは、1995年4月26日の夜。兄弟の両親・田鎖朔太郎と由香が殺害され、次男の稔も腕を深く切りつけられた。外で響くサイレンの音で目を覚ました長男・真は、犯人らしき人物が走り去り、通りがかりの少女・足利晴子(井川遥さん)を切りつけて逃げていくのを目撃する。第1話の回想で映った子ども部屋の時計によれば、22時55分頃の出来事だった。
両親はそれぞれ胸と肩を刺されて息絶えており、争いの形跡が見られないことから、眠っている間に殺害されたと考えられる。死亡推定時刻については作中では明言されていないが、公式サイトによれば事件発生時刻は22時過ぎとのことだ。
これが、現時点でわかっている事件そのものの経緯である。では次に、この日事件の前に何が起こっていたのかを整理してみる。
まず正確な時刻はわからないが昼過ぎ、由香はパート先の町中華「もっちゃん」で、店主の茂木幸輝(山中崇さん)から焼きそばの作り方を教わっていた(第1話)。自転車でやってきた幼い真と稔はその様子をのぞき見した後、朔太郎が働く辛島金属工場に遊びに行っている(第2話)。壁に掛かった時計がしめす時刻は16時10分頃だ。
帰宅後には、田鎖家を訪れた津田雄二(飯尾和樹さん)が朔太郎に追い返されている場面を真が目撃。これも第1話の回想でちらりと時計が映っているが、18時20分頃の出来事だったようだ。その後、19時20分頃に田鎖家は揃って夕食。メニューは焼きそばと、茂木が作って持たせてくれたのであろう炒飯だった。
そして一家が寝静まった後、事件が起こるのだが、実はその裏でもう1つ大変なことが起こっていた。それが、第3話で明かされた辛島金属工場の爆発火災である。真が目を覚ました時のサイレンは、この現場に向かう消防車やパトカーのものだった。
この火災では、工場長・辛島貞夫とその妻・ふみ、そして茂木が怪我を負っている。茂木は19時15分頃に辛島家(自宅兼工場と思われる)を訪れ、台所を借りて料理の作り置きをしていた。直前の由香との会話によれば、ふみが山岳事故で足に怪我を負って以来、定期的にしていることのようだ。
しかし気になるのが、火災発生時、なぜか茂木が辛島家の住居スペースではなく工場のほうにいたということ。さらに、サイレンが鳴り響いていたのが22時55分であることを考えると、爆発火災もそのあたりに起こったはずだ。19時過ぎから23時頃までの約4時間、料理をしに行っただけにしてはあまりに長すぎる滞在時間である。夫妻に帰宅を引きとめられたのかもしれないが、もしそうだとしても、あんな場所で何をしていたのだろうか。


