“第3回人気投票1位”にも納得!『葬送のフリーレン』クールなようで実は熱い男「ゲナウの魅力」を深掘りの画像
※画像は2026年4月21日に投稿された『葬送のフリーレン』アニメ公式X(@Anime_Frieren)のポストより

 2027年にTVアニメ第3期「黄金郷編」の放送が決定するなど、その勢いが止まらない『葬送のフリーレン』(原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏)。絶大な人気を誇る本作は、公式の人気投票企画では1位のキャラクターに100万票以上の支持が集まるほどである。そして2026年4月に結果が発表された第3回人気投票で、誰が1位に輝いたのかご存知だろうか。

 大本命とされていた勇者ヒンメルを超えたそのキャラの名は、一級魔法使いのゲナウだ。彼は決して登場頻度が多いわけではないが、アニメ2期で取り上げられたあるエピソードでその奥深い人間性が掘り下げられ、人気が爆発したようだ。

 過去の人気投票で2連覇を達成していたヒンメルを上回るほどの人気を獲得したゲナウとは、一体どのようなキャラクターなのか。今回は、ゲナウの活躍や魅力をあらためて掘り下げてみよう。 

 

※本記事には作品の内容を含みます。

 

■目立つ存在ではなかった…初登場は「一級魔法使い試験編」

 人気投票の1位に輝いたゲナウだが、初登場の「一級魔法使い試験編」では、決して注目される存在ではなかった。のちの彼の大活躍を際立たせる意味も込めて、その頃を簡単に振り返っておこう。

 漫画の第37話から始まる「一級魔法使い試験編」にて、ゲナウは一次試験の試験官として初登場した。すでに一級魔法使いである彼は新たな魔法使いを選別する立場として、受験者たちに「隕鉄鳥(シュティレ)」の捕獲という試練を課す。

 受験者同士の衝突が避けられないこの一次試験では死者も出てしまい、ゲナウはそのことについて同じ試験官であるゼンゼに軽い嫌味を言われる場面もあった。それでも彼は表情を崩さず、「有望な奴はこの程度では死なんよ」と言い放つ。

 この時点のゲナウは目立った活躍が少ないこともあり、「冷めている」という印象が強い。人の生死すら冷静に俯瞰し、感情をほとんど表に出さない大人。不愛想とも受け取れる無表情さが、そんな彼の印象を強めていた。

 そんなゲナウが意外な一面を見せたのが、漫画の第71話から始まる北部高原ルーフェン地方を舞台としたエピソードである。

■滅びた故郷に抱く熱い感情と、それでも崩れない鉄仮面

 魔族討伐の任務を受けたゲナウは、北部高原のルーフェン地方を訪れる。しかし、そこで彼を待っていたのは、魔族によって滅ぼされた自身の故郷と、よく知る村人たちの無残な亡骸だった。

 いつも通り淡々と魔族を狩るゲナウだったが、その心中は穏やかではなかった。「なんで私達ではなくこいつらなんだろうな」と、平和に生きていた故郷の人々が虐殺された不条理さへの怒りを口にしたり、応援にやってきたフリーレンが魔族と間違えるほど、強烈な殺意を込めた魔力を放出したりと、これまでの冷徹なゲナウからは想像できないほど感情的な部分を見せている。

 ゲナウが魅力的なのは、これほどの激情を内に秘めながらも、ふだんの無表情を崩さずにやるべきことを淡々とやり続ける姿勢だ。一級魔法使いとして過酷な戦場に何度も足を踏み入れてきたゲナウは、たくさんの死を目の当たりにし、時には助けられない人を見捨ててきた。その中には彼の相棒も含まれている。ゲナウにとって人の死は慣れたものなのだ。

 そんな人生を送ってきたゲナウは、自身を「いい奴ではないさ」と自嘲し、故郷が滅びた惨状を前にしても「まるで悲しくないんだ」とまで口にする。だが上述したように、ゲナウが村人たちの死に感傷を抱いているのは明らかだった。

 内面に熱い感情を抱えながらも、表に出そうとしない冷静な外面とのギャップが、ゲナウというキャラクターになんともいえない深みを与えているのである。

  1. 1
  2. 2
  3. 3