■絶対防御が生み出す奇策! 己の強みを最大限に生かした「20th Century BOY」
今年3月からアニメ配信が始まった第7部『スティール・ボール・ラン』では、時代は19世紀末のアメリカへと移る。そこで行われる大陸横断レースでの激闘が物語の主軸だ。
この第7部で登場し、意外な使い方で読者をうならせたのが、マジェント・マジェントが操る「20th Century BOY」である。
このスタンドは本体であるマジェントがかぶることで能力を発揮するという、ちょっと変わったスタイルが特徴。ひとたびスタンドをかぶると、マジェントが受けた攻撃はすべて肉体から地表へと流され無効化される——つまり「絶対防御」で完全無敵になるという、かなり強力な能力なのだ。
とはいえ、この能力には大きなデメリットが存在する。能力発動時、マジェントは一切動くことができなくなってしまうのである。
発動時の制約が大きいため、一見すると使いづらいスタンド能力にも思える。だがマジェントは、この「絶対防御」という一点を見事に活かし、思いもよらぬ戦い方を繰り広げた。
その奇抜な戦法が際立ったのが、鉄球使い・ウェカピポとの一戦である。
マジェントは自身の身を守るためにスタンド能力を発動するのだが、彼はさらに先の一手を仕込んでいた。なんとあらかじめ己の体に大量のダイナマイトを巻き付けておき、それを点火。自身はいっさい傷を負わないという絶対的な強みを活かし、自爆によってウェカピポを吹き飛ばそうと考えたのだ。
本来なら致命傷につながるとんでもない一手を、その圧倒的な防御力でむしろ最高の攻撃方法へと変化させたのである。
『ジョジョの奇妙な冒険』を象徴する特殊能力「スタンド」。だが、そのすべてが戦闘向きではない点は実に面白い。なかには今回紹介したもののように、一見すると使いにくい能力でも、本体の機転や工夫次第で絶大な効果を発揮するスタンドも存在する。
能力だけで強弱が決まるのではなく、どのような場面でそれを活かすかという点も『ジョジョ』のバトルにおける醍醐味ではないだろうか。
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