『HUNTER×HUNTER』は、冨樫義博氏が1998年から『週刊少年ジャンプ』(集英社)で連載している大人気漫画だ。現在は休載中ではあるが、作者の冨樫氏が自身のSNSで随時原稿の進捗画像をアップしており、連載再開を期待しているファンも多いことだろう。
直近の連載で描かれたカキン帝国の王位継承戦では、王子たちを中心とした熱いバトルと駆け引きが繰り広げられている。続々と新しい念能力も披露される一方で、早くから登場しているのに、いまだ能力の全貌が明らかになっていない人物もいる。
念能力を使った本格的なバトル描写は少ないものの、いかにもハイスペックそうで今後の活躍が期待されるキャラクターを掘り下げていく。
※本記事には作品の内容を含みます。
■念能力が未知数な高スペックのオタク
世界的にも有名な暗殺一家の次男であるミルキ=ゾルディック。彼の部屋には多くのフィギュアやパソコンが並べられており、重度のアニメ・ゲームオタクであることがうかがえる。
一応、稼業である暗殺業務を請け負うこともあり、そのために"爆弾を積んだ蚊"といった兵器の開発も進めている。ただし「威力が爆竹程度」「蚊がターゲットを見分けられない」という欠点から、祖父のゼノ=ゾルディックに「お前は頭はいいがバカなとこが玉にキズだ」とツッコまれていた。
また弟のキルア=ゾルディックに刺される場面もあり、「ブタくん」呼ばわりされるなど完全に舐められている。ただし、キルアとの兄弟仲はそこまで悪いわけではないようで、ハンター専用のゲーム「グリードアイランド」の情報が欲しい時に兄を頼ってくる場面もあった。
また、キルアが戦闘に使う特殊合金製のヨーヨーを製作したのもミルキと思われ、なんだかんだと弟を手助けしているのかもしれない。
そんなミルキは、「グリードアイランド」をセーブデータから情報をトレースしたり、ハンター専用サイトに侵入したりと、プログラミングやハッキングの腕前は相当高い様子。このあたりからも祖父のゼノが「頭はいい」と言ったのが頷ける。
現段階では念能力者としての実力は不明だが、「冨樫義博展 -PUZZLE-」で初公開された通称「冨樫メモ」と呼ばれる設定資料によると、ミルキは「操作系」となっていた。おもしろいのはミルキが若干特質系寄りの操作系念能力者ということだ。
もしかするとクラピカのように後から特質系の才能が開花する可能性もあり、今後の伸び代に期待できそうなオタクキャラといえるだろう。
■キルアが高評価した自己主張の強い忍者
ハンゾーはゴンやクラピカ、レオリオらと同じく第287期ハンター試験の合格者であり、幻の巻物「隠者の書」を探し求める雲隠流の上忍である。明るくおしゃべりで、秘密にしなければならないこともうっかり話してしまうお調子者だ。
しかし人から渡された飲食物は口にしなかったり、拷問に長けていたりと、しっかり闇の世界に生きる忍者らしい一面も見せている。ハンター試験の最終試験では1対1の勝負でゴン=フリークスを圧倒しており、キルアも平常モードならハンゾーの方が実力は上と評価していた。
そんな彼の素質の高さがうかがえる念能力の一端が明かされたのが、カキン帝国の王位継承戦だ。このときは壁を自由にすり抜けられる「分身の術(ハンゾースキル4)」を使って、自分の護衛対象だった第十二王子モモゼを暗殺した犯人を始末した。
分身の術が「ハンゾースキル4」ということは、これ以外にも複数の能力を持っているのは間違いないだろう。そして「冨樫義博展 -PUZZLE-」で公開された通称「冨樫メモ」によると、ハンゾーは変化系の念能力者となっていた。
変化系は性質や形状変化を得意とするので、たとえばオーラを炎に変える火遁の術なども使えるかもしれない。念能力と忍術の融合にはロマンを感じるうえ、もともと身体能力のスペックの高いハンゾーであれば、忍者らしく多彩な技で敵を翻弄する戦いぶりを見せてくれそうだ。


