■現状、表舞台から退いた元覇者の悲哀
元七武海の中には、制度撤廃後にともなって表舞台から姿を消した者も少なくない。その中でも、バーソロミュー・くまほど悲劇的な運命をたどった者はいないだろう。
かつて革命軍の幹部として活動していた彼は、娘ボニーの病を治すために世界政府と取引をして、人型兵器「パシフィスタ」開発の被験体となった。これで自我を失ったくまは、天竜人の奴隷として扱われる屈辱的な日々を送ることになる。
エッグヘッド編では、ボニーを守るために最後の力を振り絞り、パンクハザードから聖地マリージョアまでの長距離を移動する奇跡を起こす。
ニカの能力に目覚めたルフィとの再会、そしてボニーを守るためにサターン聖と対峙した後、増援の巨兵海賊団の船でともに脱出。以降は、ベガパンクの分身たるリリスによる修復を受けている。そのため現状は一線を退いたかたちではあるが、復活の可能性を残している。
かつて、ドレスローザの独裁者だったドンキホーテ・ドフラミンゴは、共闘したルフィとローに敗れ、インペルダウンの最下層LEVEL6に収監された。
闇のブローカー「ジョーカー」として武器密売や人造悪魔の実「SMILE」の製造・販売などで裏社会を牛耳っていた男も、今は鉄格子の向こう側だ。
しかし、天竜人の最高機密らしきマリージョアの国宝について知る数少ない人物であり、収監後も余裕を見せている。激変する世界情勢の流れもつかんでいる様子で、混沌を愛し、秩序をあざ笑う悪のカリスマとして再脚光を浴びる日が訪れるかもしれない。
そんなドフラミンゴと因縁浅からぬトラファルガー・ローは、パンクハザードから続いた麦わらの一味との同盟を経て、ワノ国での戦いを勝利に導いた後、独自の道を歩み始めた。
だが、その後、勝者島にて四皇・黒ひげと激突。ロー率いるハート海賊団は、黒ひげ海賊団に敗れて壊滅的な打撃を受けた。
ローは、ベポの力で辛うじて脱出したものの仲間の多くを失い、ロードポーネグリフの写しを黒ひげに奪われてしまう。現在、ローの所在地は不明だが、彼は「D」の名を持つ者であり、コラソンから受け継いだ意志を持つ者として、再起の機会が訪れると信じたい。


