四皇に上り詰めた者から消息不明の者まで…『ワンピース』制度撤廃で明暗分かれた「元・王下七武海たちの現在地」の画像
劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』キービジュアル (C)尾田栄一郎/2019「ワンピース」製作委員会

 尾田栄一郎氏が描く大人気漫画『ONEPIECE(ワンピース)』(集英社)。作中の世界では、さまざまな勢力が台頭する中、世界政府と海賊の均衡を保つ存在として君臨していたのが「王下七武海」だ。海軍本部、四皇と並ぶ三大勢力の一角として、要所要所で存在感を放ってきた。

 しかし、新世界編での世界会議(レヴェリー)にて、王下七武海制度の撤廃が可決。七武海のメンバーたちはそれまでの権限を失い、海軍から追撃対象となるという転機を迎えた。

 これで単なる海賊に戻った元七武海たちは、それぞれが異なる道を歩むこととなる。新たな四皇として名を馳せる者、強力な組織の中核を担う者、そして表舞台から姿を消す者など、現状すでに明暗がクッキリ分かれた。

 そんな元七武海たちの現在を追い、大海賊時代の新章におけるそれぞれの立ち位置をあらためて考えてみたい。

※本記事には作品の内容を含みます。 

■強力な組織へと移行――新時代の権力構造に食い込んだ実力者

 元七武海の中で、劇的かつ目覚ましい転身を遂げているのが、新たな組織の中核を担う者たちである。ジュラキュール・ミホーク、バギー、サー・クロコダイルという王下七武海にいた3名が結成した「クロスギルド」は、七武海制度撤廃後の混迷期に誕生した新勢力だ。

 彼らは「海軍に対して懸賞金をかける」という前代未聞の方針を打ち出し、それまでの海軍と海賊の関係性を逆転させた。

 表向きのリーダーはバギーで、ミホークとクロコダイルを下に従えていると喧伝されたが、実質的に決定権を握っているのはミホークとクロコダイルのほうである。

 当初は「バギーの下につく」という屈辱的な見られ方に激怒したが、バギーをお飾りのトップに据えることで面倒ごとが避けられるというメリットに気づくと、そのままの体制を維持することになった。

 こうして元王下七武海が3名も名を連ねる組織のトップに立ち、大きく名をあげたバギーは、ルフィと並んで新たな四皇入りを果たす。バギー、ミホーク、クロコダイルは、その真の力関係はともかく、名実ともに強大な組織の中核メンバーとして、これまで以上に存在感を増しつつある。

 魚人空手の達人ジンベエは、インペルダウン脱獄以降、なにかと縁のあるルフィから仲間入りを持ちかけられており、ワノ国編でついに麦わらの一味に加入を果たした。

 ルフィからの絶大な信頼を得ており、現在は四皇となった彼の頼もしい仲間として、今後ますますの活躍が期待される立ち位置にいる。

 そして元王下七武海の中で、もっとも出世したのはマーシャル・D・ティーチ、通称“黒ひげ”である。

 七武海の在籍期間は短かったが、その地位を利用してインペルダウンに侵入。レベル6の凶悪犯を黒ひげ海賊団の仲間に引き入れ、勢力を拡大する。そのうえ頂上戦争で白ひげから「グラグラの実」の能力を奪取し、戦力を飛躍的に伸ばした。

 「ヤミヤミの実」と「グラグラの実」という2つの悪魔の実を併せ持つ異例の体質に加え、元海軍大将の青キジ、インペルダウンの元看守長のシリュウなど、名だたる実力者を配下に加えて、現在は四皇の一角に君臨している。

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4