夏菜
夏菜  写真/ふたまん+編集部

 近年、ますます増えてきた漫画やアニメの実写化作品。原作ファンが多いほど大きな話題を集める一方で、キャラクターの再現度やストーリーの改変をめぐって賛否が分かれやすいジャンルでもある。

 漫画やアニメには、露出の多い奇抜な衣装や破天荒な行動が印象的なキャラクターも少なくない。そのため実写化にあたっては、演者がどこまで原作に寄り添い、身体を張った表現に挑むのかが問われることもしばしばだ。それでも俳優・女優たちは、キャラクターを現実世界に落とし込むべく試行錯誤を重ね、作品の世界観を見事に体現してきた。

 中には、「ここまでやるの?」と驚かされるほど過激なシーンに挑み、強烈な印象を残した女優たちも存在する。そこで今回は、実写化作品の中で体当たりの演技を見せた女優たちを、5回にわたって振り返っていきたい。

(第2回/全5回)

※本記事には作品の内容を含みます

■人気女優の一糸まとわぬ姿が衝撃『GANTZ』の夏菜さん

 数ある漫画の中でも実写化のハードルが高いとされた作品の1つに、『週刊ヤングジャンプ』にて2000年から2013年まで連載された、奥浩哉さんの『GANTZ』がある。様々な理由で命を落とした人間たちが、謎の黒い球体「ガンツ」に呼び集められ、わけもわからないまま正体不明の生命体“星人”を倒すための命がけの戦いに身を投じていく……というSFアクションだ。

 生と死の境界線が曖昧になる世界観、次第に壮大さを増していく人間VS星人の激しいバトル、個性的な人々が織りなす人間模様など見どころも多く、読者から高い支持を集めた。

 一方で、生々しい性描写や過激な残酷表現も含まれており、実写化にあたっては、そうした要素をどこまで再現できるのかも課題の1つだった。だが2011年、ついに本作は二部作として実写映画化された。

 キャラクターの年齢設定やガンツのシステム、ストーリー展開に変更はあるものの、原作特有の緊張感などは受け継がれ、激しいアクションを軸に過激さも含んだ作品に仕上がっている。

 そんな実写版で衝撃的な姿を披露したのが、岸本恵を演じた夏菜さんだ。実写版での恵は高校生ではなく成人女性。風呂場で衝動的に自殺を図った後、ガンツに招集されている。

 夏菜さんの体当たり演技が光るのが、まさにこの転送シーンである。というのも、恵はなんと全裸の状態で、主人公・玄野計や加藤勝らがいる部屋に転送されてくるのだ。

 登場シーンはかなり衝撃的で、ガンツから放たれる光線によって、足や手から少しずつ体が出来上がっていく。バストがはっきり映されることはないものの、後ろ姿は丸見えというシーンだ。しなやかな足から次第にメリハリのあるナイスバディがあらわになっていくその様は、部屋にいた登場人物同様、観る者の視線を一気に引きつけた。

 『GANTZ』は夏菜さんにとって2本目となる映画作品で、恵役は300人以上が集まるオーディションの中、満場一致で抜擢された役柄だった。ゆえに、気合いも相当入っていたことだろう。

 それを物語るのが、問題の転送シーンをめぐる撮影秘話だ。実はこのシーンの撮影は3日間も続いたという。映画ではわずか数分の場面だが、裏では長時間に及ぶ過酷な撮影が行われており、夏菜さんはほぼ裸の状態で臨み続けていたのだ。

 さらに、本人が自身のYouTubeチャンネルで明かした裏話によると、当時はまだ20歳で脱毛の意識もあまりなかったため、家で母親に協力してもらいながら全身の毛を剃ったという。撮影時には体に肌色のテープをぎりぎりのサイズで貼り、後ろはTバックのような状態にしていたそうだ。

 また、前貼りを着けた後、信頼している男性マネージャーにみずから「どう?」とチェックしてもらったという、驚きのエピソードも語っている。

 夏菜さんは“大きな作品への出演ということでアドレナリンが出ていた”と当時を振り返っている。しかし、一糸まとわぬ姿で撮影に挑んでいたことを思えば、その精神的負担は計り知れないものがあったはずだ。こうした裏話の数々からも、役に真っ向から向き合う、女優としての覚悟とプロ意識が伝わってくる。

 

 本作で夏菜さんがみせた、大胆な役柄にも真正面から向き合う姿勢は、多くの視聴者の心を掴んだ。彼女にとっても、本作での経験はその後のキャリアにおける確かな土台となり、女優としての表現の幅を広げるきっかけになったと言えるだろう。

 

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