原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏による人気漫画を原作とするアニメ『葬送のフリーレン』は、第2期が放送終了。アニメ第3期は2027年10月から放送される予定で、待ち遠しいファンも多いことだろう。
『葬送のフリーレン』では主人公のエルフ・フリーレンが1000年以上生きていることもあり、すでに死亡したキャラクターが“重要人物”として語られるケースも少なくない。そのうちの1人が、南の勇者である。
彼は“伝説の勇者”であり、かつて人類最強と評された男だが、実際どれほどの実力を持っていたのかは定かではない。直接的な戦闘シーンは描かれておらず、語り継がれる逸話だけで、なんとなく強さがうかがえる程度なのだ。
しかし、そうした断片的な情報だけでも、南の勇者が規格外の存在だったのは明らかで、ファンの間では「ヒンメルより強いのでは?」という声もあがるほど。今回はそんな南の勇者の伝説について振り返っていこう。
※本記事には作品の核心部分の内容を含みます。
■未来を予知する能力
南の勇者が“人類最強”を自負する理由のひとつに、未来を予知する力が挙げられる。フリーレンの師匠の師匠であるエルフの大魔法使い・ゼーリエが、彼を「完璧な未来の予測を実現した唯一の者」と評していることからも、その精度は非常に高かったようだ。
未来を視る魔法自体はいくつか存在しており、ゼーリエも所持している。しかし、いずれも何らかの制限があったり不正確だったりと、複数の魔法を併用してようやくそれなりの精度になるレベルだという。そうした情報からも、南の勇者がいかに稀有な存在であったかが分かるだろう。
作中では、予知した未来は確定的なものではなく、行動次第で変えられる可能性が示唆されている。つまり、未来予知はそのまま未来改変の能力ともいえる。予知の範囲は自分でコントロールできるのか、短いスパンでの予知は可能なのかは不明だが、使い方次第で恐ろしい威力を発揮するのは間違いない。
南の勇者自身が戦闘中、この能力をどのように駆使していたかは描かれていないものの、相手の攻撃を未来予測で回避したり、いわゆる“初見殺し”の技を封じたりと、相手の先を行くために大いに役立ったことだろう。
■全知のシュラハトと互角に渡り合える総合力
南の勇者は、魔王直下の大魔族・七崩賢、そして全知のシュラハトとの激しい戦いの末、命を落としたとされている。
シュラハトは魔王の腹心で、七崩賢の上に立つ圧倒的存在だ。また、南の勇者と同じく「未来視」の持ち主でもあるが、彼の場合、千年後の未来まで見通せるというから驚きである。
未来予知を持つ者が相まみえたなら、改変はうまくいかないかもしれない。一方が予知した未来を変えたとしても、その変わった未来を相手が予知して改変……と、いたちごっこの状態に陥ってしまいそうだ。おそらく南の勇者とシュラハトは高度な読み合いの末、“相討ち”という結果に至ったのだろう。
しかし、南の勇者はただでは死ななかった。シュラハトと相討ちになる前に、七崩賢3人を道連れにしたのだ。敵は七崩賢と全知のシュラハトの8人だったのに対し、南の勇者はたった1人だったにもかかわらず……である。
ちなみに南の勇者はそれより前に、1年で魔王軍の前線部隊を壊滅させているというから、もはやバケモノ級だ。ヒンメル一行が七崩賢を2人しか倒していない事実を踏まえても、彼の功績は並外れている。
南の勇者の戦闘スキルについては、二刀流の使い手だという情報くらいしかわかっていない。しかし、未来視だけでこれだけの結果を出せるはずもなく、戦闘技術も相当なものと考えていいだろう。


