■高校生でアフレコ現場へデビュー、セーラー服で登場

ーーアフレコ前の初対面ではお互いにどんな印象をお持ちになりましたか?

水島 「この子誰だろう?」です。セーラー服で来てましたから、学校帰りに。

太田 女子高生でした! 右も左もわからず声優経験も初めてで、音響監督さんが色々教えてくれました。それで、最後は必ず居残り。うふふ。

ーーそんな太田さんをご覧になって、どう思われていましたか?

水島 不思議な人だな〜と。教科書通りの演技じゃないんですよね。さっきお話したように、ちょっとリアルな設定の中で、太田さんがマミを表現すると、より魅力的になって、たくさんの人を魅了したんだろうと思います。いま振り返ると本当にそう思いますが、当時は「この子誰だろうな〜」でした(笑)

ーー声優さんではなかったんですもんね。教科書通り、というのは、セオリーがあるということですよね。

水島 簡単に話すと、「うれしいから笑おう」「悲しいから泣こう」というセオリーがあるとするじゃないですか? でも感情って本来、うれしくて涙が出るときがあるし、悲しくても薄ら笑いしてしまうときもある。太田さんは自分で「地のまんま」と言いましたが、それがすごくよかったんだと思います。作ってない、というか、作らない。それが大きな武器ですよね。

太田貴子、水島裕 撮影/イシワタフミアキ

ーーすでに経験豊富な水島さんにとって、そんな太田さんの存在は刺激になりましたか?

水島 「こういう表現もあるよね! なるほどおもしろい!」という感じでしたね。これはもう、スタッフが太田さんを起用したキャスティングの勝利だと思います。

ーーそういった水島さんの気持ちは、太田さんには伝わっていましたか?

水島 いや、絶対に絶対に絶対に伝わってなかった。

太田 あはははは!

ーー「地のまんま」というのが、天性のものですよね。

太田 そういう性格なんです(笑)。

水島 みんな新人のときって新鮮さがあるじゃないですか。それが慣れると薄れていくんですよね。でも太田さんは、慣れても変わらないんです。今、自分で「性格」だと言いましたが、納得しました。変わらないもんなあ。

太田 どうやって変わっていいのかわかんない。うふふ。

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