ブロガーのかんそうさんが毎週1回『ふたまん+』にてお送りする、ドラマへの熱い“感想”。今回は、NHKの大河ドラマ『豊臣兄弟!』の仲野太賀さん、池松壮亮さんのすばらしい「兄弟」ぶりと、もう一組のきょうだいについて語ります。
大河ドラマ『豊臣兄弟!』が回を増すごとに面白さが増している。
まず個人的な感想で申し訳ないが、私は日本史の知識が引くほど皆無。どの時代がどの順番なのか答えることすらできない無知。それゆえにドラマ好きと名乗っておきながら、最後まで見た大河ドラマは数本しかなかった。
しかし、そんな歴史オンチな自分ですら、この『豊臣兄弟!』は過去にないくらいにハマっている。放送開始から数ヶ月経った今でも、毎週日曜の夜8時が待ち遠しくて仕方ない。回を追うごとに兄弟の絆が深まり、信長や他の武将との関係も複雑に絡み合ってきて、胸が熱くなる展開が止まらない。あまりに面白すぎて、一人っ子なのに脳内に「イマジナリー弟」を生み出してしまった。
この『豊臣兄弟!』の面白さの根底を支えているのが「兄弟」というテーマだ。タイトルにそのまま入ってるし、そらそうだろ何を言ってるんだコイツはと思うかも知れないがもう少し聞いていただきたい。
改めて整理すると、本作の主役は後の豊臣秀吉となる兄の木下藤吉郎と弟の木下小一郎の兄弟だ。彼らの父親はもう死んでおり、最初から不在。兄弟二人が力を合わせて戦国の世を駆け上がっていく話なのだが、この「兄弟」というテーマを体現しているのが、主演の仲野太賀と池松壮亮の演技だ。
まず、主人公の小一郎(後の豊臣秀長)を演じる仲野太賀。物語は秀長の視点から進むので、彼の内面的な葛藤や成長が丁寧に描かれる。序盤の第二回では、故郷の村が焼き払われ、幼なじみの信吉の無残な姿を前に雨の中で3分近く絶叫するシーンがあった。あの雨の中の泣き叫びは、哀しみ、怒り、無力感が渦巻いて、声が震え、表情が崩れていく様子が圧倒的だった。
仲野太賀の演技はいつも安定していて、静かな佇まいの中に爆発的な感情を秘めている。温厚で思慮深い秀長のキャラクターを人間以上の人間味で体現しており、見ているとまるで自分が仲野太賀の中に入ってしまったかのような錯覚に陥る。


