■第1話に隠された最大の謎!?「ヒグマ」

 『ONE PIECE』という壮大な物語の記念すべき第1話に登場した山賊「ヒグマ」は、連載開始から25年以上が経過した現在でも、「実は重要人物ではないか?」とファンの間でささやかれている存在だ。

 山賊団の棟梁で800万ベリーの賞金首という肩書きを持つ彼は、フーシャ村の酒場でシャンクスを侮辱し、後にルフィを誘拐して海へ逃走。ルフィを海に突き落とした直後、船ごと近海の主に食べられたと思われる描写を最後に物語から姿を消した。

 ファンからヒグマが特別視される最大の理由は、彼がシャンクスや赤髪海賊団の猛者たちを出し抜いたという事実である。当時はまだ四皇ではなかったとはいえ、世界最強クラスの海賊であるシャンクスの目の前で、堂々とルフィを連れ去ることに成功していた。煙幕玉を使っての逃走とはいえ、見聞色の覇気が使えたはずのシャンクスから逃げおおせたのは事実である。

 その当時のシャンクスの懸賞金は10億4千万ベリーと後に明かされ、四皇の最高幹部に匹敵する評価を受けていた。基本的な2種類の覇気だけでなく、覇王色の覇気も高水準で使える実力者であったのは間違いない。

 さらに不可解なのは、ヒグマの“その後”が一切描かれていない点だ。アルビダやモーガン大佐、そしてアーロンといった、初期に登場した悪役たちは、扉絵や後日談などで取り上げられている。ところがヒグマに関しては、コミックの読者コーナーであるSBSにすら一度も取り上げられたことがないという、異様な沈黙ぶりである。

 そんな背景もあって、ファンの間では「ヒグマ黒幕説」「ヒグマ=イム様説」「ヒグマ海軍大将説」など、冗談交じりの考察がしきりに飛び交うこととなった。

 そもそも近海の主に食べられたと思われるシーンもよく見ると、ヒグマが死んだという確証はない。近海の主が現れ、ヒグマの乗った小舟を噛み砕くシーンにヒグマの悲鳴は書かれているが、彼が命を落としたと裏付ける描写は見当たらなかった。

 第1話という物語の起点に登場し、いまだに謎の存在として語り継がれているヒグマ。実は彼が生きていて、再登場するような展開がありうるのか要注目である。

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